
弊社では、広告やサイトと連動したライブイベント「Blue Paddling」を企画しており、2026年6月23日に第2回を開催いたしました。
そしてプロモーションの一環として、当日の集客最大化だけでなく、イベントや出演者の認知拡大・サイト誘導を目的として広告を配信しました。
第1回のライブイベントではInstagram広告を配信し、その結果をブログにて掲載し、広告の最適化プロセスとLPV単価の改善についてお伝えしました。
前回のブログはこちら:【自社企画レポート】初のライブイベント「Blue Paddling」:広告会社が挑むアーティスト支援の形
今回は第2回「Blue Paddling」開催に向けて実施したX(旧Twitter)広告の配信結果を公開します。
データの前提条件を揃え、前回のInstagram広告で行った「インプレッション数最大化(認知目的)」のデータと、今回のX広告のデータを同じ認知目的同士で徹底比較します。
音楽イベントという限定された業界・少額予算という枠組みにおいて、どちらがより効果的なアプローチになるのか、実数をもとにした検証と考察をお届けします。
▼実施したライブイベントのフライヤー

もくじ
第1弾配信のターゲットや設定面の説明
まずは5/29〜6/4に実施した「第1弾配信」の具体的な設計です 。予算1.5万円という限られた枠の中で 、関西圏の音楽ファンに狙いを絞って配信しました 。
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配信期間:5/29 〜 6/4
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予算:1.5万円
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対象地域:大阪府 + 周辺の市(尼崎市、西宮市、芦屋市、伊丹市、宝塚市、神戸市中央区、京都八幡市、京都京田辺市、京都長岡京市、京都向日市、京都木津川市、京都城陽市)
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ターゲット設定(詳細なアプローチの違い):
① 邦ロック界隈(年齢:25〜54歳) :ロックバンドやガールズバンドなどのキーワードを設定し、それらに関心があるユーザーやフォロワーの類似オーディエンスへ配信。
② 類似フォロワー界隈(年齢:21〜54歳) :イベントに出演するアーティストと同系統のアイドルグループのフォロワー類似オーディエンスへ配信。 -
配信デバイス:すべて
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遷移先URL:特設サイトのトップページ および 相性マッチングページ
💡 運用の裏話:広告が出ない!?初期設定のトラブルと対応
当初は「ウェブサイトのトラフィック数最大化」を選び、リンククリック重視の「CPC(クリック課金)」で5/29〜5/31の期間スタートしました 。
しかしX広告の仕様上、低予算のCPCではオークション競争に負けてしまい、インプレッション(表示回数)がほとんど出ない事態に直面しました 。
そこで配信3日目の6/1に急遽、今回の目的である認知を確実に広げるため、表示回数重視の「CPM(リーチ広告)」へと設定を切り替えました 。
この柔軟な対応により、配信が一気に広がり始めました。
第1弾配信の結果と、第2弾に向けた改善案
第1弾の全日程を終え、予算ほぼ全額(14,026円)を消化した結果です 。 今回の検証では、ターゲット別に反応が悪かった(クリック率が悪く、単価が高騰した)クリエイティブを明確に特定し、第2弾の配信ではそれらを停止するという方針をとりました。
主要データのまとめ
| ターゲット | 消化金額 | 表示回数 (IMP) | 1000回表示コスト (CPM) | リンククリック数 | クリック率 (CTR) | クリック単価 (CPC) |
| 全体 |
¥14,026 |
225,848回 |
¥62.1 |
105回 |
0.047% |
¥133.6 |
| 邦ロック界隈 |
¥6,896 |
117,868回 |
¥58.5 |
63回 |
0.053% |
¥109.5 |
| 類似フォロワー界隈 |
¥7,130 |
107,980回 |
¥66.0 |
42回 |
0.039% |
¥169.8 |
クリエイティブ別の詳細検証と「第2弾への改善案」
1.邦ロック界隈の検証結果
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来場訴求:クリック率 0.0725% / クリック単価 ¥64.1 (一番高効率)
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マッチング:クリック率 0.0457% / クリック単価 ¥122.4
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動画A:クリック率 0.0432% / クリック単価 ¥172.9
→【第2弾への改善案】 邦ロック界隈のターゲットには「動画A」が響きにくく効率が悪いため、第2弾配信では「動画A」を停止
2. 類似フォロワー界隈の検証結果
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動画A:クリック率 0.0537% / クリック単価 ¥137
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マッチング:クリック率 0.0410% / クリック単価 ¥164.2
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来場訴求:クリック率 0.0261% / クリック単価 ¥226
→【第2弾への改善案】 類似フォロワー界隈のターゲットには、「来場訴求」は響きにくく効率が悪いため、第2弾配信では来場訴求を停止
第2弾配信のターゲット・設定面
第1弾の検証データをもとに、イベント直前のラストスパートとして実施した「第2弾配信」のプランです 。
確実かつ効率的にターゲットへ届けるため、第1弾から設定とクリエイティブを以下のように最適化・変更しました。
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配信期間:6/12 〜 6/18
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予算:1.5万円
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対象地域・ターゲット:第1弾の条件を維持しつつ 、第1弾の広告を見た、またはエンゲージメントがあったユーザーを追いかけるリターゲティング設定を追加
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課金方式・キャンペーン目的:「リーチ(CPM方式)」
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クリエイティブの最適化: 第1弾で反応の悪かったクリエイティブをそれぞれ配信から除外しました 。 その上で、追加で「新規動画1種(動画B)」および「新規バナー1種(青バナー)×キャプション2種」を新たに投入して検証の幅を広げました 。
第2弾配信の結果とコメント
第1弾のデータを活かし、クリエイティブの選別と新規追加を行って挑んだ第2弾配信の結果です 。
主要データのまとめ
| ターゲット | 消化金額 | 表示回数 (IMP) | 1000回表示コスト (CPM) | リンククリック数 | クリック率 (CTR) | クリック単価 (CPC) |
| 全体 |
¥14,824 |
224,588回 |
¥66 |
106回 |
0.047% |
¥139.9 |
| 邦ロック界隈 |
¥7,406 |
109,064回 |
¥67.9 |
54回 |
0.050% |
¥137.1 |
| 類似フォロワー界隈 |
¥7,418 |
115,524回 |
¥64.2 |
52回 |
0.045% |
¥142.7 |
クリエイティブ別の詳細検証
1.邦ロック界隈の検証結果
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青バナー(長文キャプション):クリック率 0.062% / クリック単価 ¥114.9(一番高効率)
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動画B:クリック率 0.051% / クリック単価 ¥132.4
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来場訴求:クリック率 0.031% / クリック単価 ¥210.2(大幅に失速)
- 青バナー(短文キャプション):消化金額 ¥153 / インプレッション 1,574回
2. 類似フォロワー界隈の検証結果
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動画B:クリック率 0.059% / クリック単価 ¥110.5(圧倒的好成績)
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青バナー(短文キャプション):クリック率 0.026% / クリック単価 ¥271.4
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青バナー(長文キャプション):クリック率 0.021% / クリック単価 ¥353
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マッチング:クリック率 0.018% / クリック単価 ¥283.3
- 動画A:消化金額 ¥93 / インプレッション 1,812回
Instagram広告との比較(音楽イベントでの検証事例)
前回のInstagram広告で行った「インプレッション数最大化(認知の週:予算約1.5万円)」と、今回のX広告「第1弾(リーチ・CPM配信:予算約1.4万円)」を比較します 。
広告動画の総尺(インスタ:30〜45秒 / X:18秒)が異なるため、ユーザーが動画を観た秒数を揃えるべく「インスタは25%再生(約7.5〜11秒)」「Xは50%再生(約9秒)」とし、それぞれの総表示回数(インプレッション数)に対する割合で比較しました。
認知目的における「ユーザーの反応率」比較
| 指標 | Instagram広告(認知の週) | X広告(第1弾・全体) |
| 分母:総表示回数 (IMP) | 72,408回 |
225,848回 |
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動画再生の割合 |
0.59% |
1.00% |
| プロフィールアクセス率 | 0.03% |
0.05% |
同じ「認知目的」の配信においては、表示回数 、動画再生率 、プロフィールアクセス率のすべてにおいて 、今回の音楽イベントの事例ではX広告がInstagram広告を上回るコストパフォーマンスを見せる結果となりました。
Instagramの「サイト遷移(LPV)最大化」と比べると、数字はここまで違う!
ここで「前回のインスタ広告で実施した『LPV(サイト遷移)最大化』の週のデータ」を並べてみます。
目的を「認知」から「サイト誘導」に変えることで、ユーザーのアクション率は大きく変化します。
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クリック率(サイト遷移率)
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今回のX広告(リーチ配信):0.0465%
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インスタ広告(LPV最大化):3.58%
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動画視聴維持率
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今回のX広告(50%再生):1.00%
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インスタ広告(25%再生):7.26%
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プロフィールアクセス率
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今回のX広告(リーチ配信):0.05%
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インスタ広告(LPV最大化):0.40%
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これだけ見ると、X広告でも最初からサイト誘導(ウェブサイトトラフィック)目的で配信すれば良さそうに見えます 。
しかし、ここに少額運用における「X広告の仕様の壁」がありました。 先述の通り、X広告で「ウェブサイトトラフィック数最大化」を選んで少額(予算1.5万円など)で配信しようとすると 、自動的にクリック課金(CPC)になり 、オークション競争に負けて広告が一切表示されずに止まってしまうという挙動を見せたのです 。
つまり、X広告においては、低予算でインスタのような「誘導特化型のキャンペーン」を機能させることが極めて難しいという事実が分かりました 。
今回の音楽イベントにおける一連の検証を経て、少額プロモーションにおける両媒体の特性について、私たちは以下のような仮説(考察)を立てています。
今回の検証から見えてきた、少額運用における媒体特性の仮説
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Instagram広告に対する考察:少額でもバランスよく最適化される傾向
Instagram(Meta広告)は、少額予算であっても認知からサイト誘導(クリック)までを破綻させることなく、バランスよく配信をコントロールしてくれる挙動を見せました。
表示単価(CPM)はX広告に比べると高くなる傾向にありましたが 、「特設サイトへ確実に人を呼び込み、出演者の詳細を見てもらう」という目的において、非常に安定しやすい媒体であると考えられます。
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X(旧Twitter)広告に対する考察:少額ならリーチ特化、サイト誘導には潤沢な予算が必要となる傾向
X広告の強みは、今回の事例でも顕著だった圧倒的な「表示力(拡散力)」です 。
予算を抑えつつタイムライン上で音楽動画を観てもらうエンゲージメント力は群を抜いていました 。
しかし、少額でサイト誘導を狙うと配信がストップしてしまう仕様の壁に直面したことから 、X広告でアクセスをガッツリ狙うためには、入札額を高く積むか、日予算を大きく投入できる「潤沢な予算」が必要になるのではないか、という仮説に至りました。
💡 現時点でのまとめと考察
あくまで今回は音楽業界・少額予算という枠組みの中での検証結果ですが、「まずはイベントの存在やアーティスト動画を広く大量に見せたい(リーチ重視)」ならX広告 、「確実にサイトへ誘導して詳細な情報に触れてもらいたい(誘導重視)」ならInstagram広告を選ぶのが、現時点における有効なアプローチではないかと考えています。
まとめ:データから見えた「音楽プロモーション」の鉄則と今後の展望
第1弾ですべてのクリエイティブを検証し 、そのデータをもとに第2弾で効果の薄い広告を削ぎ落として最適化しつつ 、新クリエイティブで検証の幅を広げる 。
この一連のプロセスこそが、広告運用におけるデータドリブンな手法です。
広告の効果は業界やターゲット、予算規模によって大きく変動します。
株式会社クイックリーでは、今回の音楽イベントでの結果を一つの貴重なデータとして蓄積し、今後も引き続きさまざまなジャンル、異なる予算規模、指示媒体での検証を重ね、より精度の高いマーケティングノウハウを追求してまいります。
株式会社クイックリーでは、Webサイト制作やバナー・動画のクリエイティブ制作、広告・SNS運用、さらには写真・動画撮影まで、すべて自社内で一気通貫で行うことができます。
「データに基づいたデジタル戦略で、アーティストやイベントをプロモーションしたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください!
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