facebookは2019年7月時点で国内ユーザー数が2,600万人を記録しており、主要SNSの1つに数えられています。facebook上に広告を掲載できるfacebook広告は、効果的なターゲティングでユーザーにリーチできることが魅力です。
facebookをビジネスで活用したいと考えていて、facebook広告のメリットや出稿方法が気になる人も多いでしょう。当記事ではfacebook広告の特徴やメリット・デメリット、出稿する手順などを徹底解説します。
目次
1. facebook広告とは?
facebook広告とは、主としてfacebook上に表示される広告のことです。より広義な意味では、facebook広告マネージャにより配信できるInstagram・Messenger・Audience Networkへの広告を指すこともあります。
以下では、facebook上に表示される広告のことを「facebook広告」として解説します。
1-1. 特徴
facebookを利用するユーザーはテキストを中心に、画像や動画を添付した投稿を行います。
facebook広告も同様に、画像の前後にテキストを入れることが特徴です。
また、facebookは原則として実名制のSNSで、ユーザー層は30~40代が多い傾向にあります。
facebook広告を活用すると、購買力を持っている社会人に商品・サービスの宣伝が可能です。
1-2. 他媒体との違い
facebook広告を運用するときは、ターゲットのユーザーをしっかりと分析しなければなりません。
facebook上でつながりのあるユーザー同士は、実生活でも友人関係や仕事仲間といったつながりを持っていることが多い傾向にあります。
ターゲットのユーザーがfacebookをどのような目的で利用しているかを分析すると、適切な形での広告配信が可能です。
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2. facebook広告のメリット・デメリット
facebookのネットワークを広告運用に活用できるfacebook広告には、さまざまなメリットがあります。一方で、facebook広告を運用するときはデメリットも知っておかなければなりません。
facebook広告のメリット・デメリットをそれぞれ解説します。
2-1. メリット
・高精度のターゲティングができる
facebook広告のターゲティングは、ユーザーが登録した性別・年齢などの情報をベースとしています。さらに、facebookと連携したウェブページやアプリ、Instagramでのユーザーのアクティビティもターゲティングに活用可能です。多くの詳細な情報をベースにすることで、高精度のターゲティングができます。
・facebookページも活用することでブランディングにつながる
facebook広告を運用する際に作成が必須となるfacebookページは、ビジネス用途で活用できます。facebookページには自社の所在地やサイトURLを設置できて、ファンとコミュニケーションを取ることも可能です。facebook広告で商品・サービスの認知度を向上し、facebookページの投稿でファンを増やすことで、ブランディングにつなげられます。
2-2. デメリット
facebook広告は、ブラウザ版とアプリ版のそれぞれで広告表示の形式が異なります。facebook広告を運用する際は、パソコンとスマートフォンでの配信面の違いを押さえなければなりません。
しかし、パソコン向けに適した形式で広告配信できることはメリットにもなります。ブラウザ版のみの配信面もあるため、パソコンユーザーに宣伝したいときは活用しましょう。
3. facebook広告の出稿準備
facebook広告の出稿準備は、大まかに下記の3ステップで進めます。
(1)facebookの個人アカウントを準備して、facebookページを作成する (2)配信する方法としてビジネスマネージャのアカウントを作成し、facebookページと紐づける (3)facebook広告アカウントを作成する |
以下では、それぞれの手順を解説します。
3-1. 準備
最初にfacebookの個人アカウントとfacebookページを作成します。
facebookの個人アカウント作成は、下記の流れです。
(1)facebookのログインページにアクセスし、「新しいアカウントを作成」をクリックする (2)姓名などの情報を入力し、「アカウント登録」をクリックする (3)SMS、もしくはメールアドレスに届いたコードでアカウント認証を行う |
次に、facebookページを作成します。
(1)個人アカウントにログインして、上部の「作成」から「ページ」をクリックする (2)「ページを作成」画面で、ビジネスまたはブランド下部の「スタート」をクリックする (3)ページ名・カテゴリ・詳細を入力して、「facebookページを作成」をクリックする |
任意でプロフィール写真・カバー写真を追加します。以上でfacebookページの作成も完了です。
3-2. 配信する方法
ビジネスマネージャは、facebook広告の配信や管理がしやすくなるツールです。利用するためにはビジネスマネージャのアカウントを作成して、facebookページと紐づける必要があります。
まずは下記の流れでビジネスマネージャのアカウントを作成しましょう。
(1)ビジネスマネージャのページにアクセスして、「アカウントを作成」をクリックする (2)名前とメールアドレス、連絡先やウェブサイト情報を登録する |
以上でビジネスマネージャの機能が利用できます。
次はビジネスマネージャとfacebookページの紐づけです。
(1)ビジネスマネージャトップの「ビジネス設定」をクリックする (2)「アカウント」をクリックし、ドロップダウンから「ページ」をクリックする (3)「追加」から「ページを追加」をクリックし、facebookページを登録する |
以上で、ビジネスマネージャとfacebookページの紐づけが完了しました。
3-3. 広告アカウント作成
最後に、広告アカウントを作成します。広告アカウント作成は下記の流れです。
(1)ビジネスマネージャトップの「ビジネス設定」をクリックする (2)「アカウント」をクリックし、ドロップダウンから「広告アカウント」をクリックする (3)「新しい広告アカウントを作成」をクリックして、必要な情報を入力する |
以上で、全ての出稿準備が整いました。
4. クリエイティブフォーマットの種類とおすすめ
facebook広告の代表的なクリエイティブフォーマットの種類と、推奨の画像サイズを解説します。
画像引用元:Meta for Business
画像広告
画像広告は、1点の画像と125文字以内のメインテキストを表示する広告です。シンプルなフォーマットで、多くの配信面に対応しています。
推奨の画像サイズ | 正方形:1,080×1,080px以上 縦長:1,080×1,350px以上 横長:1,280×628px以上 |
動画広告
動画広告は、再生時間1秒~241分の動画と125文字以内のメインテキストを表示する広告です。映像と音声でユーザーにアプローチできます。
推奨の画像サイズ | 1,080×1,080px以上 |
カルーセル広告
カルーセル広告は、最大10点の画像・動画をカルーセル形式で表示する広告です。ユーザーは複数の画像・動画から情報を得られます。
推奨の画像サイズ | 正方形:1,080×1,080px以上 縦長:1,080×1,920px以上 |
コレクション広告
コレクション広告は、カバー画像・動画の下に小さな画像・動画を並べて表示する広告です。商品カタログのような使い方ができ、商品販売の用途に適しています。
推奨の画像サイズ | 1,080×1,080px以上 |
スライドショー広告
スライドショー広告は、最大10点の画像・動画をスライドショー形式で再生表示する広告です。動画広告と比べてクリエイティブの作成コストを抑えられます。
推奨の画像サイズ | 正方形:1,080×1,080px以上 縦長:1,080×1,920px以上 横長:720×1,280px以上 |
インスタントエクスペリエンス広告
インスタントエクスペリエンス広告は、クリックするとフルスクリーンで表示される広告です。視覚的なインパクトがあり、印象に残りやすい広告を配信できます。
最大画像サイズ | 最大表示幅:1,080px 最大表示高さ:1,920px |
facebook広告初心者の人は、画像広告かスライドショー広告がおすすめです。クリエイティブを作成しやすく、facebook広告の使い方を学べます。
参照元:https://www.facebook.com/business/ads-guide
5. facebook広告の出稿手順
facebook広告の出稿手順は、大まかに下記の3ステップで進めます。
(1)キャンペーンを作成する (2)広告セットを作成する (3)広告を作成する |
5-1. 予算設定(課金の種類とオークションの仕組み)以下では、出稿手順の中で初心者がつまずきやすい5つのポイントについて、設定方法やコツを解説します。
facebook広告の課金方式に応じて、広告の予算設定を行います。facebook広告の課金方式は主に下記の2種類です。
CPM(インプレッション課金) | 広告が1,000回表示されるタイミングで課金が発生する |
CPC(クリック課金) | 広告がユーザーにクリックされるたびに課金が発生する |
予算設定は、広告のオークションで勝ち負けを左右する要素です。facebook広告のオークションでは、下記の3要素をシステムが判断して、総合的に価値の高い広告が勝者となります。
・入札単価 ・推定アクション率 ・広告の品質 |
3つの中で、入札単価は予算設定に基づいて決定します。予算設定は負担が大きくなりすぎず、オークションで勝てる額を見極めることが重要です。
5-2. オーディエンスの設定
広告のターゲティングとして、オーディエンスの設定をします。オーディエンスは下記の3種類から選択可能です。
コアオーディエンス | 年齢・性別・地域や興味関心、つながりに基づいて抽出したユーザーへ広告を配信する |
カスタムオーディエンス | 自社のデータとfacebookのデータを照合し、既存顧客やウェブサイト訪問者へ広告を配信する |
類似オーディエンス | カスタムオーディエンスをソースとして、既存顧客やウェブサイト訪問者と行動や特徴が似ているユーザーへ広告を配信する |
facebook広告初心者の人は、一般的なターゲティング方法であるコアオーディエンスがおすすめです。
5-3. 配信面の設定
facebook広告をどのような配置で配信するかを設定する項目です。facebook広告の配信面はデバイスによって異なり、主に下記の配信面があります。
パソコン | ・ニュースフィード ・右側広告枠 |
スマートフォン | ・ニュースフィード ・インスタント記事 ・インストリーム動画 ・ストーリーズ |
5-4. クリエイティブの入稿
クリエイティブの入稿は、下記の流れで進めます。
(1)アイデンティティを設定する アイデンティティの設定は、広告宣伝に使用するビジネスアカウント(facebookページ)を選びます。 (2)広告フォーマットを設定する 広告フォーマットを選ぶ項目です。「配信面の設定」で設定した配信面により、広告フォーマットの選択肢は変わります。 (3)メディアの種類を設定する 広告に使用するメディアを「画像」「動画・スライドショー」の2種類から選択して、メディアを設定します。 (4)URL・広告文を設定する 広告に挿入するURLリンクや見出し・テキストを設定します。 |
全ての入力が終わったらプレビューを確認して、「実行」をクリックしてください。
5-5. 出稿開始
最後に、広告費の支払い方法を設定しましょう。ビジネスマネージャの「ビジネス設定」を開き、「支払い」を選択することで、支払い方法を設定できます。
以上で広告の出稿手順は完了です。
なお、出稿後はfacebookによる審査が行われ、広告内容に問題がなければ基本的に24時間以内に審査が完了します。
6. 成果をあげるポイント
最後に、facebook広告で成果をあげる3つのポイントを紹介します。
ターゲットを絞り込みすぎない
facebook広告は高精度なターゲティングが魅力です。しかし、ターゲットを絞り込みすぎると、リーチできるユーザーの数は少なくなります。最初はターゲティングの条件を広く設定して、徐々に絞り込む方法がおすすめです。
カスタムオーディエンスや類似オーディエンスも利用する
facebook広告の運用に慣れてきたら、カスタムオーディエンスや類似オーディエンスも活用しましょう。カスタムオーディエンスと類似オーディエンスは、リピーターや反響を得やすい新規顧客の獲得に適したターゲティング方法です。さらに自社サイトにfacebookピクセルを設置すると、ユーザーのアクティビティが把握できて、広告の費用対効果を高められます。
A/Bテストで広告効果を分析して最適化する
facebook広告で成果をあげるためには、A/Bテストの実施がおすすめです。A/Bテストとは、一部の設定を変えた2つの広告で効果を比較分析するテスト方法を指します。A/Bテストを実施して、クリエイティブ・オーディエンス・配信面などの違いがどのように影響したかを分析することで、広告運用の最適化が可能です。
参照元:https://www.facebook.com/business
まとめ
facebook広告は、facebookの実名制を活かした高精度なターゲティングや、社会人へのリーチしやすさを特徴としています。広告出稿にはアカウントの準備や紐づけが必要であるものの、出稿は操作性がよいビジネスマネージャ上で行うため難しくありません。
facebook広告に慣れると、Instagram広告やMessennger広告の出稿方法も理解しやすくなります。facebook広告について不明点があれば、ぜひクイックリーにお問い合わせください。
またfacebookと同じMeta社のInstagram広告の記事も興味があれば読んでみてください↓↓↓
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