不動産業界に勤めてきた経験から反響の中心はやはりポータルサイトでした。
ポータルサイトからの集客が主になっている中、他の広告に予算を掛けられない不動産会社様もいらっしゃると思います。
しかし、どうしても物件勝負になり、数人でやっている地域密着型の店舗はなかなかポータルサイトで上位に表示させることが難しかったり、紹介できないハウスメーカーや管理物件・家主直物件があったりする中で反響・来店が増えずに悩んでいる不動産会社様もいらっしゃると思います。
その手助け、あるいは今後の施策のヒントになればと思い、自社でもできるWEB広告の集客方法をご紹介いたします。
目次
WEB広告の主な種類
1.リスティング広告
リスティング広告とは別名「検索連動型広告」とも言います。
2.ディスプレイ広告
画像で訴求する広告を指します。
3.動画広告
YouTubeやTVerなどで動画の途中で流れてくる広告を指します。
4.SNS広告
FacebookやInstagram、X(旧:Twitter)、TikTokの途中ででてくる広告を指します。
他にも多数ございますが全てを紹介すると長くなりますので割愛します。
気になる方は下記記事を参考にしてみてください。
今回はリスティング広告(検索連動型広告)について解説していきます。
初心者向けの解説となりますので、すでにリスティング広告を行っていて上手くいっていないという方は
無料で診断も行っていますのでそちらの方が役に立つと思います。
リスティング広告とは?
そもそもリスティング広告とは?
リスティング広告とは別名「検索連動型広告」といいます。
その名の通りユーザーがGoogleやYahoo!で検索した語句(これを検索語句といいます)に連動させて表示させる広告を指します。
例えば「梅田駅 一人暮らし」で検索してみましょう。
そうすると一番上に【スポンサー】と記載されているものが表示されると思います。
(もし表示されなければ別の検索語句を試してみてください。)
これが「リスティング広告」です。
どのような基準で表示されているかというとユーザーが検索したほんの一瞬の間に裏でオークションが行われています。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンがオークションを行い優秀なものから上位に表示される仕組みです。
優秀なものはどう判断されているかというと簡単にお伝えすると「関連性」と「予算」です。
検索エンジンがこのユーザーにはこのHPが合っているのではないか?という関連性とその検索語句に対していくら支払えるか、この二つが主な指標になりオークションの結果一位が最上位に【スポンサー】とついた状態で表示されます。
オークションの話などは長くなりますので割愛します。
もう少し詳しく知りたい方は関連記事を書いていますのでこちらをご覧ください。
https://quickly.co.jp/knowledge_blog/bc/listing/
これからはリスティング広告がおすすめ
では弊社でなぜリスティング広告をおすすめするのか?
という点でお話させていただきます。
リスティング広告は費用対効果が高いです。
ポータルサイトでは掲載枠数での固定金額、あるいは反響一件につき課金という料金形態のところが多いです。
ではリスティング広告はどのような料金形態かというとずばり任意で決めることができます。
課金方式は決まっていますが費用に関してはご自身で決めることができますので現在の経営状態などを加味できる点では負担が少ないと言えます。
任意というとじゃあ1円でも良いの?と思う方もいらっしゃると思います。
極端な話1円でもできなくはないですが現実的ではなく、やはり成果を出すのは難しいでしょう。
弊社のお客様では15万円~200万円/月と同じ不動産会社様といってもかなり差があります。
その中でまず最初のおすすめ金額は広告費15万円が一つの指標となると思います。
月の予算を15万円と設定するとリスティング広告では最初に15万円を検索エンジンに預けます。
そこからクリックされれば予算15万円の中から使用されます。
課金方式はクリック課金なので表示されただけでは費用は発生せず、クリックされたら費用が発生するという仕組みです。
なので必ずホームページを見ることになります。
クリック一回にかかる費用は様々ですが仮に150円だとすると1,000回クリックされるのでホームページに1,000人のユーザーが流入します。
※必ずしも1,000人というわけではなく2回3回とクリックする人もいます。
※悪質な場合は検索エンジン側より返金されます。
Googleの無効なクリックの定義:https://support.google.com/google-ads/answer/42995?hl=ja
Yahoo!の広告トラフィックに関するポリシー:https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000044213?language=ja
検索語句により1円単位で変わりますがやはり反響が取れそうな検索語句はクリック単価が高く、反響が取れなさそうな語句はクリック単価が安い傾向にあります。
(反響が取れそう=ライバルも多い)
賃貸と売買では賃貸の方がクリックの単価が安く、賃貸で15万円くらい売買だと30万円くらいを目安(1,000クリック)に始めることをお勧めします。
なぜ賃貸の方が安いかというと諸説ありますが単純に一件を成約した時の利益の違いだという認識でも問題ないでしょう。
※他にも様々な要素からクリック単価は決まりますが割愛します。
では1,000回クリックされた場合何%が反響に至るのか、これはホームページの出来にも左右されたり
問合せ方法(問合せフォームなのかLINEなのか電話なのか)にもよりますが成果が良ければ3%くらい、悪くて1%くらい平均では2.47%と言われています。
もちろん前後します。
出展:https://www.wordstream.com/blog/ws/2016/02/29/google-adwords-industry-benchmarks
つまり1,000回クリックされた場合24.7件の反響がはいります。
広告費15万円で約25件の問い合わせを獲得できるとなると1件あたりの反響が6,000円になります。
※全てが新規の問い合わせとは限りません。
自社サイトからの反響は物件勝負ではない可能性が高く、一括比較などではない為、他社へ行くことも少ないので反響来店率もポータルサイトに比べると高いと言えます。
さらにアットホームの調査によると30歳以下では「訪問した不動産会社数のトップは「1社」」のみと発表されているのでしっかり対応し追客すればかなりの成約率になります。
また同じ調査内容に「利用したサイト・アプリ」では不動産情報サイトが一位ですが意外と不動産会社のホームページも見ていることが分かります。
ポータルサイトで物件だけを選ぶのではなく店舗の雰囲気やスタッフの人柄などを重視するようになっており
昔のようにチラシやポータルサイトで物件を探して複数店舗回って比較してというお客様が減っていることが分かります。
ここから分かるのがレインズの存在を知っていたりどこの不動産会社でも紹介できると思っている人も増えているということだと思います。
実際は本当に紹介できない物件もあったりもしますが、、
出展:https://athome-inc.jp/news/data/questionnaire/under30-202311/
これらのことからポータルサイトへの掲載はもちろん大事ですが、
予算が厳しい店舗様でもそのポータルサイトへ支払っている費用の一部をリスティング広告など自社でできるWEB広告にシフトしていくのはいかがでしょうか?
まとめ
リスティング広告は誰にでも始められます。
始められますが、成功させるには予算も大事です。
さらにそれよりも知識と労力が必要です。
広告のアカウントを育てれば育てるほど精度が上がっていきます。
初期設定次第で伸び方も違いますし、運用している間も差がどんどん開いていきます。
分析・改善を繰り返すとともにGoogleやYahoo!からの最新情報も取り入れ施策を行っていく必要があるので専門で運用する担当者を決めた方が良いでしょう。
まずはご自身でやってみても良いですがそこで仮に成果が芳しくなくても弊社のようなWEB広告の代理店に相談してみてそこから続けるのか、あるいはやめるのかを判断しても良いと思います。
運用専門で人を雇うのも一つの案ですが雇用するのに給料として年間4~500万円かかり採用するにもお金がかかります。
また1人に任せていると辞めてしまうと広告をストップせざるを得ないことや改善していくアイデアが1人では限界もでてきます。
そういった意味では広告代理店の相場は広告費の20%前後なので仮に広告費を15万円と仮定すると3万円程でチームで動いてくれるところが大半ですので1人雇うより安く済みます。
現在(執筆日24年2月9日)繁忙期真っ只中でお忙しいと思いますが3月末や4月の落ち着てきたタイミング、あるいは閑散期からスタートダッシュを切るには今から準備が必要です。
もちろん閑散期にはいってから検討されても良いと思います。
まだリスティング広告をやったことない方はぜひ試してみてください。
無料でご相談に乗りますので気になる方はお気軽にお問い合わせください。
この時期になると繁忙期の忙しさと閑散期の怖さを思い出します。
営業マンの皆さんの少しでもお役に立てればと思い執筆しました。