
💡 この記事の要点(3秒でわかるまとめ)
- 2026年9月30日にLINE VOOM面への広告配信が終了するため、配信設定の早急な確認と見直しが必須です。
- 配信先を「VOOMのみ」に指定している場合は広告が完全に停止するため、機械学習を活かせる「自動配信」への変更を推奨します。
- VOOMで成果が出た縦型動画のノウハウを他SNS広告やトークリスト用のクリエイティブへ横展開することが成功の鍵となります。
LINEヤフー株式会社より、ショート動画や画像投稿を楽しめるプラットフォーム「LINE VOOM」のサービス提供終了が発表されました。
終了予定日は2026年9月30日(水)です。
この発表を受けて、日頃から「LINEヤフー広告(旧LINE広告)」を運用している現場の担当者様からは、「自社の広告配信にどんな影響が出るのか」「今すぐ設定を変えないと広告が止まってしまうのか」といった焦りの声が数多く寄せられています。
結論から申し上げますと、あらかじめ適切な対処を行っておけば、広告配信が完全にストップするような大惨事は防げます。
一方で、設定を放置したまま2026年9月30日を迎えてしまうと、特定のアカウントで広告が予期せず停止したり、獲得効率が急落したりする恐れがあります。
本記事では、LINEヤフー公式の一次情報に基づき、LINE VOOM終了に伴う広告への具体的な影響から、運用担当者が今すぐ実施すべき実務手順、移行先となるおすすめの配信面まで、どこよりも噛み砕いて丁寧にお伝えします。
目次
1. LINE VOOM提供終了でLINEヤフー広告に何が起きるのか?【結論まとめ】
まずは、今回のLINE VOOM提供終了に伴い、LINEヤフー広告の現場で何が起きるのか、全体像を整理しておきましょう。
1-1. 2026年9月30日(水)に配信終了となる対象サービス
今回、広告配信の対象から外れるのは「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告(運用型)」におけるLINE VOOM掲載面です。
LINEヤフー広告では、LINEアプリ内のさまざまな場所に広告を出稿できます。その中のひとつである「LINE VOOMタブ内」への配信枠が、プラットフォーム自体のサービス終了に伴って姿を消すことになります。
なお、LINE NEWSやトークリスト最上部、LINEウォレットなど、VOOM以外の掲載面への配信機能は変わらず利用可能です。
1-2. なぜ配信停止?LINE VOOM自体のサービス終了背景
公式アナウンスによると、今回の判断はLINEヤフー社全体における「コミュニケーション体験の再編」と「サービス提供体制の見直し」によるものです。
もともと「LINEタイムライン」からリニューアルする形で誕生したLINE VOOMですが、ショート動画市場の激しい変化やユーザーの利用動向を踏まえ、リソースをより中核となるコミュニケーション機能や別の主力サービスへ集中させる判断が下されました。
プラットフォーム自体が閉鎖されるため、そこに紐づく広告枠も当然ながら運用を終了する形となります。
1-3. 過去の配信実績やレポートデータはどうなる?
現場の運用者にとって心配なのが、「これまでVOOM枠で蓄積してきた広告のデータが見られなくなるのではないか」という点ではないでしょうか。
安心してください。LINE VOOMへの広告配信が終了した後も、管理画面上のパフォーマンスレポートから過去の実績数値を引き出して参照できます。
「VOOM面でどんなクリエイティブが高い効果を出していたか」「どの年齢層に刺さっていたか」といった貴重な過去データは消えません。
しっかりとデータを分析し、今後の配信設計に役立てることができます。
2. 広告運用担当者が「今すぐ確認・対処すべき」3つの影響と注意点
LINE VOOMの終了に伴い、広告運用で注意すべきポイントは大きく分けて3つあります。
ご自身のアカウントの設定状況と照らし合わせながら確認してみてください。
2-1. 【最重要】「LINE VOOMのみ」にプレイスメント指定している広告の自動停止
最も注意が必要なのが、配信先をピンポイントで絞り込む「プレイスメント設定」を利用しているケースです。
もし、広告グループの設定で配信先を「LINE VOOMのみ」に限定している場合、2026年9月30日のサービス終了と同時に、広告を出す場所が完全にゼロになります。
その結果、広告の表示回数がゼロになり、配信自体が事実上の停止状態に陥ってしまいます。
担当者が気づかないまま放置していると、「いつの間にか広告が全く動いていなかった」「今月の目標数値に全く届かない」といった大きなトラブルにつながりかねません。
2-2. 「自動配信(配信先おまかせ)」に設定している場合の配信挙動の変化
配信先を特に絞り込まず、システムに配信場所を任せる「自動配信」を選択している場合は、VOOMが終了しても広告全体がストップすることはありません。
システムが自動的にLINE NEWSやトークリスト、LINEウォレットといった他の掲載面へ予算を配分し、広告表示を続けてくれます。
ただし、ここで一つ落とし穴があります。これまでVOOM面で消化されていた予算やインプレッションが、一気に他の掲載面へ流れ込むことになります。
掲載面が変われば、広告をクリックするユーザーの属性や反応率も変わるため、一時的にCPAが変動する可能性があるのです。
2-3. ショート動画(縦型動画)広告の獲得効率の変化
LINE VOOMは、スマートフォン画面全体に表示される「縦型動画」と相性が良い掲載面でした。
そのため、「縦型動画のクリエイティブを中心にVOOMで成果を出していた」というアカウントの場合、VOOM枠の消失によって縦型動画の露出機会が大幅に減ってしまう恐れがあります。
他の掲載面でも動画広告の表示自体は可能ですが、横型動画やスクエア動画、静止画パネルの方が適しているエリアも多く存在します。
手持ちの広告素材のバリエーションを見直すきっかけにしましょう。
3. 失敗しない!運用担当者の実務対応手順【ステップ別解説】
トラブルを未然に防ぎ、配信パフォーマンスを維持・向上させるための具体的な手順を3つのステップで解説します。
管理画面を開きながら順番に進めてみてください。
3-1. ステップ1:現状の配信実績チェック(VOOM依存度の把握)
最初に行うべきは、「自社のアカウントがどれくらいLINE VOOMの配信に依存しているか」を数値で把握することです。
具体的な手順
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LINEヤフー広告の管理画面にログインします。
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左側メニューから「パフォーマンスレポート」を選択します。
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ディメンションで「掲載面別」または「メディア別」を指定します。
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過去3ヶ月〜半年の期間を設定し、データをダウンロードします。
チェックすべき指標
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LINE VOOMでの消化金額の割合:全体の何%の予算がVOOMで使われているか。
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VOOMでのコンバージョン数(成果発生数):購入や会員登録などの目標達成がどれだけ出ているか。
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VOOMでのCPA(獲得単価):他の掲載面(トークリストやLINE NEWS)と比べて、獲得効率が良いか悪いか。
もしVOOMでの消化金額が全体の5%以下であれば、影響は軽微です。
しかし、20%〜30%以上をVOOMが占めている場合は、早急な対策が必要です。
3-2. ステップ2:プレイスメント設定の変更・拡張
次に、広告グループごとの配信先設定を確認し、修正を加えます。
【設定チェックシート】
[ ] 配信先が「LINE VOOMのみ」になっている広告グループはないか?
→ 発見した場合:配信先を「指定なし(自動配信)」に変更するか、他の掲載面を追加する。
[ ] VOOMを除外設定している広告グループはあるか?
→ 9月30日以降は除外設定自体が無効化されるため、特別な操作は不要だが念のため整理する。
[ ] 静止画しか登録していない広告グループはないか?
→ 移行先となるトークリスト等で成果を出すため、多様なサイズ(1:1、16:9等)を追加する。
管理画面の「広告グループ設定」から、配信対象の掲載面を開き、「LINE VOOM」単体指定を解除しましょう。
基本的には「配信先を指定しない(すべての掲載面に自動配信)」を選択するのが、機械学習を最も働かせやすい推奨設定となります。
3-3. ステップ3:予算配分と入札戦略の再設計
配信先を広げたり変更したりした直後は、AIの学習が再調整されるため、数日から1週間ほど成果が不安定になる場合があります。
そのため、2026年9月30日の直前に慌てて設定を変えるのではなく、8月中〜9月初旬の段階で段階的に設定変更を済ませておくことを強くおすすめします。
また、VOOM以外の掲載面に予算がシフトすることで、CPMが変化することがあります。
一時的に目標CPAの入札上限を少し広めに設定しておくなど、配信が急激に縮小しないような配慮をしておくと安心です。
4. VOOM終了後の代替え・移行先となるおすすめ掲載面と比較表
LINE VOOMへの配信が終了したからといって、LINEヤフー広告全体の魅力が半減するわけではありません。
むしろ、LINE内にはVOOM以上に強烈な集客力を誇る掲載面が多数存在します。
ここでは、VOOMの代替え・移行先となる主要な3つの掲載面をご紹介します。
4-1. 遷移先候補①:圧倒的インプレッションを誇る「トークリスト最上部」
LINEアプリを開いたとき、誰もが最初にする「トーク一覧画面」の一番上に表示される枠です。
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特徴:LINEの全機能の中で最もインプレッションが多い超大型枠です。
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相性の良い商材:認知拡大を行いたい全般的な商材、日用品、アプリダウンロード、キャンペーン告知など。
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おすすめフォーマット:静止画、小枠用のスモール画像。
画面の最上部に自然な形で収まるため、アクティブユーザー全員にアプローチできる圧倒的なリーチ力が魅力です。
4-2. 遷移先候補②:購買意欲の高いユーザーが集まる「LINE NEWS / ウォレット」
情報収集や決済のために訪れるユーザーを狙える高効率な枠です。
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LINE NEWS:ニュース記事のリストや記事詳細の中に掲載されます。文字情報を取りに来ているユーザーが多いため、記事LPとの相性が抜群です。
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LINEウォレット:LINE Payやポイント関連の画面に掲載されます。お金の管理や買い物を意識しているユーザーが集まるため、EC商品や金融・サービス系の成果が出やすい傾向にあります。
4-3. 遷移先候補③:Yahoo! JAPANトップおよび各種ディスプレイ枠
LINEヤフーの統合により、LINEの管理画面からYahoo! JAPANの主要面へもスムーズに広告を出せるようになっています。
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特徴:Yahoo! JAPANのスマートフォン版トップページや、Yahoo!ニュースの配信枠へ網羅的に出稿できます。
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ターゲット層:30代〜50代以上の購買力がある社会人・主婦層へ深くリーチできます。
4-4. 【比較表】掲載面ごとの特徴・ユーザー層・おすすめフォーマット
それぞれの掲載面の特徴を比較表にまとめました。
移行先の検討にお役立てください。
| 掲載面 | 主なユーザー層 | 画面内での目立ちやすさ | おすすめのフォーマット | 相性の良い広告目的 |
| トークリスト最上部 | 全年齢(圧倒的な網羅性) | 高(アプリ起動時に必ず目に入る) |
静止画(1:1 / 16:9)
静止画スモール |
認知拡大、大量アクセス獲得、ブランディング |
| LINE NEWS | 20代〜50代(情報感度が高い) | 中〜高(記事文脈に自然に溶け込む) |
静止画(1:1 / 16:9)
カルーセル(複数画像) |
記事LPへの誘導、比較検討商材、新商品PR |
| LINEウォレット | 30代〜50代(主婦・社会人中心) | 中(購買意識が高いタイミング) |
静止画(1:1)
短尺動画 |
EC物販、ポイ活・金融、店舗集客・クーポン |
| Yahoo! JAPAN枠 | 30代〜60代(PC・スマホ併用者) | 高(信頼感の高いメディア枠) |
静止画(16:9)
レスポンシブ表示 |
B2Bサービス、高単価商品、認知・比較検討 |
5. このような場合はどうするべきか?
5-1. 「VOOMで当たっていた縦型動画」をどう生かすか?
「VOOMの縦型動画でCPAが非常に安く取れていたのに、発表されてショック…」とお嘆きの運用者様も多いはずです。
ここで知っておいていただきたいのは、「VOOMで成果が出た動画のコンセプトは、他の媒体でも再現性が極めて高い」という事実です。
VOOMで成果を出していた縦型動画素材がある場合、以下のアクションを起こすことを強くおすすめします。
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Meta広告(Instagramリール)やTikTok広告への予算移植
アスペクト比 9:16 の縦型動画は、InstagramリールやTikTok、YouTubeショート広告へそのまま入稿できます。VOOMで当たりがついている動画であれば、他の動画プラットフォームでも一からテストするよりはるかに高い確率でヒットします。
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LINEヤフー広告の「トークリスト」向けにアスペクト比を変更
縦型動画の最も盛り上がるシーン(最初の3秒のキャッチコピーなど)を切り出し、正方形(1:1)や横型(16:9)の静止画・動画としてリビルド(再編集)します。訴求の軸さえブレていなければ、配信面が変わっても高い反応率を維持できます。
5-2. 予算やリソースが限られた中小企業が取るべき現実的な選択肢
大企業のように「すべての掲載面ごとに専用のクリエイティブを10パターンずつ作る」といったリソースがない中小企業の運用担当者様も多いでしょう。
そうした場合、無理をして掲載面ごとに細かく広告グループを分ける必要はありません。
現実的かつ最も成果が出やすいアプローチは、「自動配信」を選び、システムに最も効果の高い場所へ予算を落とさせつつ、画像サイズだけは『1:1』と『16:9』の2種類を必ず揃えて入稿しておくことです。
この2つのサイズさえ揃っていれば、LINEヤフー広告の主要な掲載面のほぼ8割以上をカバーできます。
余計な管理工数をかけずに、AIの自動最適化のパワーを最大限に引き出すのが、中小企業の賢い勝ちパターンです。
6. まとめ:VOOM終了を「広告パフォーマンス改善」のチャンスに変えよう
LINE VOOMのサービス終了とそれに伴う広告配信の停止は、一見すると「マイナスの変更」に思えるかもしれません。
しかし、捉え方を変えれば、「なんとなく出していた配信先を整理し、より獲得効率の高いトークリストやLINE NEWSへの配信を強化する絶好の機会」でもあります。
最後に、運用担当者様が今すぐ取るべきアクションをまとめます。
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管理画面のレポートを開き、自社アカウントの「VOOM依存度」を確認する。
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「VOOMのみ」に絞り込んでいる広告グループがあれば、9月中旬までに「自動配信」へ変更する。
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VOOMで成果が出ていた動画のノウハウを、トークリスト用の静止画や他SNS広告へ展開する。
変化の激しいWeb広告の世界では、こうした媒体のアップデートにいち早く対応できたアカウントこそが、競合を一歩リードして高い成果を出し続けることができます。
AIを活用したSNS広告に関する記事も書いておりますのでご興味あればぜひ読んでみてください

【よくある質問】このテーマに関するQ&A
本コラムのテーマに関連して、よくいただくご質問にお答えします。
Q. LINE VOOMの配信終了後、過去の広告レポートや実績データは消えてしまいますか?
A. いいえ、過去の実績データは消えません。配信終了後も管理画面のパフォーマンスレポートから、VOOM掲載面での過去数値を期間指定して確認・ダウンロードすることが可能です。蓄積された貴重なデータを分析し、反応の良かったクリエイティブの傾向を把握して、今後の別の配信面での運用改善に活かしてください。
Q. 配信先を「自動配信」に設定している場合、サービス終了日に広告は止まりますか?
A. いいえ、広告全体が完全に止まることはありません。自動配信(配信先おまかせ)設定であれば、システムがVOOM以外の掲載面であるトークリストやLINE NEWS、ウォレットなどへ自動的に予算を配分して配信を継続します。ただし、掲載面の変化に伴いCPAやクリック率が変動する可能性があるため、継続的なモニタリングが必要です。
Q. VOOMで高い成果を出していた縦型動画の素材は、今後どのように活用すべきですか?
A. はい、他プラットフォームへの移植やリサイズによる再活用が極めて有効です。VOOMで成果が出た縦型動画は、InstagramリールやTikTok広告、YouTubeショートでも高い反応が期待できるため、予算の移植を検討しましょう。また、LINE内でも重要なシーンを切り出して静止画や正方形動画として再編集するのが賢い方法です。
【出典】
「LINE VOOM」のサービス終了に伴う広告配信終了について:https://www.lycbiz.com/jp/news/ly-ads/20260730/
【重要】LINE VOOM提供終了に伴う、LINE公式アカウントへの影響について:https://www.lycbiz.com/jp/news/line-official-account/20260715/
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