2024.03.14

リスティング広告の自動化ルール(自動運用ルール)とは

リスティング広告の自動化ルール(自動運用ルール)とは

働き方改革により業務の効率化を目指す動きや
AIの発展により様々な自動化ツールが出回るようになってきたご時世ですが、リスティング広告にも「自動化ルール」というものが存在し、機械的な作業を自動化することができます。
(Yahoo!広告では「自動運用ルール」という名称ですが、ほぼ同じような機能です。本記事では以下「自動化ルール」で統一します。)

本記事では、リスティング広告の自動化ルールとは何か?
から、具体的に自動化ルールでできることや、その設定方法について紹介していきたいと思います。

リスティング広告の自動化ルールとは

リスティング広告の自動化ルール(自動運用ルール)とは、その名の通り、リスティング広告の運用を設定したルールに基づいて自動で行ってくれる設定のことです。
特定の条件が満たされた場合に自動的にキャンペーンやキーワードのオンオフを切り替える等を行うことができます。

例えば、「今月のキャンペーンの費用が10万円を超えたら、そのキャンペーンを停止する」といった設定を行うことができ、
キャンペーンの予算が超えそうになったら、運用者が定期的に管理画面を監視して、手動でキャンペーンを停止する、なんてことをする必要がないので、便利な機能です。

自動化ルールでできること

上記で紹介したこと以外にどのようなことができるのか、ご紹介していきます。
これらは一部の例です。すべてを網羅しているわけではありませんので、ご了承ください。

  • キャンペーン、広告グループの配信オンオフの切り替え(Yahoo!検索広告だけはできない)
  • キャンペーンの予算を変更する
  • 広告グループの入札単価を変更する

 

また、これらの変更を実施する条件も様々なものが選択できます。

  • 指定した日時に1回
  • 毎月指定した日時
  • 指定した期間のデータでCPAが指定した金額を上回る場合
  • 指定した期間のデータでクリック率が指定した値を下回る場合

 

特にGoogle広告は条件設定の自由度が高く、例えば、
品質スコアだけでなく、その構成要素である「推定クリック率が平均より下」といった条件も指定することができます。

自動化ルールの設定方法

自動化ルールでできることを何となく掴んでいただいたところで、
媒体別に実際の設定方法を見ていきましょう。

Google広告

管理画面から[ツールと設定]>[ルール]>青の[+]ボタンの順に進みます。

Google広告のルール設定画面
Google広告のルール設定画面

 

何についてのルールを選択するかを選択します。
この記事では例として、キーワードのルールを作成してみます。

  1. ルールに分かりやすい任意の名前を付けます。
  2. 操作に任意の名前を付けます。(任意)
  3. アカウント、キャンペーン、広告グループどのレベルのキーワードを対象とするのかを選択します。
  4. 条件を設定します。デフォルトでは、配信中、または一時停止のキーワードが設定されており、これに条件を加えていく形になっています。
  5. どのような操作を実施するかを選択します。
  6. ルールを実行する頻度を設定します。
  7. 条件にクリック数やコンバージョン単価などを指定している場合に、データをどの期間で参照するかを設定します。
  8. ルールを実行した結果のお知らせメールを受信するメールアドレスを設定します。また、「エラーがあるときのみ受信する」等、メールを受信する条件も設定できます。(任意)
過去90日間でCPAが50,000円以上のアカウント内のキーワードを毎日0時に一時停止するルールの設定の例
過去90日間でCPAが50,000円以上のアカウント内のキーワードを毎日0時に一時停止するルールの設定の例

 

この例では、過去90日間でCPAが50,000円以上のアカウント内のキーワードを毎日0時に一時停止するルールを設定する方法が示されています。

Yahoo!検索広告

管理画面から[ツール]>[自動運用ルール]>[+自動運用ルールを作成] の順でクリックします。

Yahoo!検索広告のルール設定画面
Yahoo!検索広告のルール設定画面

 

何についてのルールを選択するかを選択します。
この記事では例として、広告グループのルールを作成してみます。

  1. ルールに分かりやすい任意の名前を付けます。
  2. 自動実行のオンオフが選択できますが、オフにしていると自動運用ルールは実施されません。オンを選択しておいてください。
  3. どのような操作を実施するか設定します。
  4. どのレベルの広告グループを対象とするのか設定します。
  5. ルールを実施する条件を設定します。設定が必須となっているため、無条件で実施したい場合は、「インプレッション0以上」とするとよいでしょう。
  6. 条件のデータをどの期間で参照するかを設定します。
  7. ルールを実行する頻度を設定します。
Yahoo!検索広告の自動運用ルール設定の例
毎週金曜日に過去30日間でインプレッション1,000回未満の広告グループの入札単価を10%引き上げる自動運用ルールの設定の例

Yahoo!ディスプレイ広告

管理画面から[ツール]>[自動運用ルール]>[+自動運用ルールを作成] の順でクリックします。

Yahoo!ディスプレイ広告のルール設定画面
Yahoo!ディスプレイ広告のルール設定画面

 

何についてのルールを選択するかを選択します。
この記事では例として、キャンペーンのルールを作成してみます。

  1. ルールに分かりやすい任意の名前を付けます。
  2. 自動実行のオンオフが選択できますが、オフにしていると自動運用ルールは実施されません。オンを選択しておいてください。
  3. ルールの内容など、この自動化ルールに関する説明やメモ書きを入力します(任意)
  4. どのような操作を実施するか設定します。
  5. どのレベルのキャンペーンを対象とするのか設定します。
  6. ルールを実施する条件を設定します。
  7. 条件のデータをどの期間で参照するかを設定します。
  8. ルールを実行する頻度を設定します。
Yahoo!ディスプレイ広告の自動運用ルール設定の例
毎月1日に過去60日間のROASが100%以下のキャンペーンの予算を-10%する自動運用ルールの設定の例

Microsoft広告

Microsoft広告は上記Google広告やYahoo!広告とは少し手順が異なります。
この記事では例として、広告のルールを作成してみます。

1.ルールを作成したいレベルの画面に移動します。今回は広告のルールを作成するので、[広告と表示オプション]>[広告]と移動します。

Microsoft広告のルール設定画面
Microsoft広告のルール設定画面

 

2.ルールを作成したい広告のチェックボックスにチェックを入れます。
3.[自動化]をクリックし、設定したいルールの種類を選択します。
4.②でチェックボックスを入れた広告以外にもルールを適用したい場合は、[適用の対象]のプルダウンを変更します。
5.ルールを適用する条件と頻度を指定・選択します。
6.日時のタイムゾーンを選択します。
7.ルールに任意の名前を設定します。
8.ルールが実行された際に、その通知メールを受け取る条件を設定します。

Microsoft広告の自動化ルール設定の例
過去6か月間で平均クリック単価が1,000以上の広告を毎日午前0時に一時停止する自動化ルールの設定の例

まとめ

以上、リスティング広告の自動化ルールについてでした。
普段ルーティンのように行っている作業があるのであれば、
自動化ルールを設定することにより時短でき、アカウント改善を考える・他の業務の時間を確保するなど、効率化に繋がりますので、
設定方法を理解して、活用していきましょう。

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この記事を書いた人

nakase

入社4年目。WEB広告プランナーの中瀬です。WEB解析士。兵庫県宝塚市出身。1992年生まれ。 前職では求人メディアの営業を経験し、今はリスティング広告を中心にWEB広告の運用に携わるチームのリーダーです。また、弊社のSEO対策も兼務し、記事の執筆も担当しております。文字に起こすことで理解の解像度も上がり、刺激的な毎日です。日々の気づきを、お客様の成果に繋げられるようなアイデアに昇華できるよう努力します!twitterも更新中!趣味・嗜好は、アコギ(習いに通っています)、スポーツ観戦(Bリーグの中継をよく見ます)、ゲーム、お酒、アイドルのライヴ観戦、etc.