【製造業】長年の信頼と技術力を「見える化」するホームページリニューアル
2026.06.15
はじめに:「うちの技術は本物なのに、ホームページで伝えられていない」
「取引先の7割と10年以上のお付き合いが続いている。でも、それはホームページを見て来た人じゃない」
製造業の経営者や営業担当者とお話をすると、こんなご経験をされている方が少なくありません。
長年培ってきた技術力、安定した品質、信頼関係。
これらはまぎれもない本物の強みです。
しかし、その強みが初めてホームページを訪れた発注担当者や求職者に正確に伝わっているかというと、多くの場合「伝わっていない」のが実情です。
「会社案内はあるが、写真が10年以上前のまま」
「どんな加工ができるか書いてあるが、設備の情報が古い」
「問い合わせフォームはあるが、スマートフォンで崩れると言われた」
こうした課題を抱えながら、ホームページのリニューアルを先送りにしている会社は非常に多いです。
本記事では、岐阜県関市のめっき加工(表面処理)メーカー・生駒鍍金工業株式会社様のホームページリニューアル事例を中心に、老舗製造業がWeb制作・リニューアルで長年の信頼と技術力を「見える化」し、新規取引先の獲得と採用強化を同時に実現するための具体的なポイントをお伝えします。
1. 「ホームページが古い」が引き起こす機会損失
製造業において、技術力や品質への投資意識は非常に高い一方で、ホームページへの投資は後回しになりがちです。
「ウチは紹介と既存取引でやってきたから」という声もよく耳にします。
しかし現代の取引の現場を見ると、状況は大きく変わっています。
新規の取引を検討する発注担当者の多くは、まず検索エンジンで候補企業を探します。
候補をいくつかリストアップした後、それぞれのホームページを確認し、「技術はあるか」「品質管理はどうか」「実績はどの程度か」を確認してから問い合わせをします。
つまり、ホームページは営業担当者が不在のときも24時間働き続ける「デジタルの営業窓口」です。
そのホームページが古いと、以下のような機会損失が静かに積み重なっていきます。
信頼性の欠如
スマートフォンで崩れて表示されるサイト、更新が数年前で止まった「お知らせ」欄、古い写真が並ぶ社員紹介ページ。
こうした要素は、「この会社、今も営業しているのだろうか」という不安を訪問者に与えます。
老舗企業であっても、ホームページが古いだけで信頼を損なってしまうのです。
比較で負ける
技術力や品質が同等の競合他社が、より見やすく情報量の豊富なホームページを持っていれば、そちらに問い合わせが流れます。
「デジタルの第一印象」で選択肢から外れてしまうケースは想像以上に多いのが現実です。
採用面での不利
求職者も採用媒体(マイナビ・リクナビなど)から流入した後、必ずホームページを確認します。
社員の顔が見えない、職場の雰囲気がわからない、採用専用ページがない、という状態では、せっかくの求人広告効果が大きく削がれます。
2. 製造業ホームページのリニューアルが必要な5つのサイン
では、具体的にどのような状態になったらリニューアルを検討すべきでしょうか。
現場でよく見られる5つのサインを確認してください。
サイン1:スマートフォンで正しく表示されない
2020年以降、Web上のアクセスの過半数はスマートフォンからです。
製造業の発注担当者も移動中や現場でスマートフォンを使って情報収集します。スマートフォン対応(レスポンシブデザイン)が施されていないサイトは、Googleの検索評価でも不利に扱われます。「PCでは問題なく見える」では不十分な時代です。
サイン2:最後の更新が1年以上前
「お知らせ」や「新着情報」の最終更新が1年以上前であれば、訪問者に「このサイトは放置されている」という印象を与えます。
更新しやすい仕組みがないまま制作されたサイト、または更新担当者がいないためコンテンツが止まっているケースが多く見られます。
サイン3:問い合わせがほぼゼロ
ホームページがあるにもかかわらず、問い合わせがほとんど来ないという状況は、サイトが集客機能を果たせていないサインです。
問い合わせフォームが目立たない、電話番号が探しにくい、技術情報が不足していて発注担当者が判断できない、といった構造的な問題が潜んでいる可能性が高いです。
サイン4:デザインが5年以上変わっていない
デザインのトレンドは確実に変化しています。
フラットデザイン、モバイルファーストの設計、余白を活かしたレイアウトは、現代のユーザーが当たり前のように期待するものです。
製品や技術は最先端なのに、見た目の古さがその信頼を損なうという逆転現象が起きているケースは少なくありません。
サイン5:採用応募が減っている
求職者は応募前に必ずホームページを確認します。
社員の声がない、職場写真が古い、採用ページが存在しないという状態では、採用応募の「最後の一押し」を欠いたまま機会を失い続けることになります。
3. 実績事例から学ぶ:生駒鍍金工業株式会社のホームページリニューアル

企業概要
岐阜県関市を拠点とする生駒鍍金工業株式会社様は、創業から半世紀以上にわたり、めっきを中心とした表面処理技術を提供し続けてきたメーカーです。
自動車業界の進化に合わせ、顧客のあらゆる要望に対応する技術とノウハウを蓄積。
特筆すべきは、取引企業の約7割が10年以上の継続取引というデータが示す、圧倒的な信頼の厚さです。
160t/日の生産能力を備えた最新設備と多様なラインナップで、安定した品質の製品を供給し続けています。
【出典:https://www.ikoma-mekki.co.jp/】
リニューアルの背景
クイックリーと生駒鍍金工業様のご縁は、7年前に会社説明会用の資料作成からはじまりました。
長年のお付き合いを経て、このたびホームページ制作・リニューアルのご依頼をいただきました。
【出典:https://quickly.co.jp/seizo/result/2485】
生駒鍍金工業様が持つ強みは、「見えにくいが、確かなもの」でした。
半世紀以上の実績、継続取引率の高さ、最新設備、自動車業界への深い理解。
しかしこうした強みは、従来のホームページでは十分に伝えられていませんでした。
技術の現場には確かなストーリーがあるのに、それをWebという接点でどう表現するかという課題が存在していたのです。
リニューアルで実践した3つのポイント
ポイント1:長年の信頼の可視化
「取引先の7割が10年以上の継続取引」という事実は、数字だけでは伝わりません。
なぜそれほどの継続率が生まれるのか、その背景にある技術力・対応力・品質へのこだわりをコンテンツとして整理し、訪問者が自然に信頼を感じられる構成を実現しました。
単なる「会社案内」ではなく、「なぜ生駒鍍金工業に頼み続けるのか」という問いに答えるコンテンツ設計が、リニューアルの核心です。
ポイント2:技術・設備の現状化と視覚表現
めっき加工という業種は、一般にはなじみが薄い技術です。
発注担当者が「うちの要件を満たせるか」を判断するためには、設備の詳細・処理能力・対応可能な材料と用途が具体的に示されている必要があります。
今回のリニューアルでは、写真撮影・動画制作・ドローン撮影まで一括して担当し、工場の規模感・設備の精度・現場の清潔さといった「現地に行かなければわからない情報」をデジタル上で体感できるよう表現しました。
ポイント3:採用を見据えたコンテンツ整備
製造業において採用は喫緊の課題です。
生駒鍍金工業様でも、インドネシアから新メンバーを迎えるなど、採用活動は多様化しています。
リニューアルでは採用コンテンツを単独ページとして整備し、職場環境・働き方・会社の雰囲気を伝える写真を充実させました。
求職者が「この会社で働くイメージ」を掴めるかどうかが、採用応募数に直結します。
4. リニューアルで必ず改善すべき5つのポイント
生駒鍍金工業様の事例をはじめ、多くの製造業サイトのリニューアル実績から導いた、特に効果の高い5つの改善ポイントを解説します。
ポイント1:トップページのファーストビュー
トップページを開いた瞬間に見える部分(ファーストビュー)は、訪問者が「続きを読むかどうか」を決定づけます。
「何をしている会社か」「どんな強みがあるか」が3秒以内に伝わる構成が理想です。
製品・設備の写真や工場の臨場感ある映像、自社の強みを一言で伝えるキャッチコピーは、ファーストビュー改善のなかで最も費用対効果が高い施策のひとつです。
ポイント2:スマートフォン対応とページ速度
スマートフォン対応は現代の最低条件です。
加えて、ページ表示速度も重要で、表示に3秒以上かかるサイトは半数以上の訪問者が離脱するというデータもあります。
リニューアルの際は、モバイルでの表示確認と速度改善(画像の最適化、不要コードの削減など)を必ずセットで行いましょう。
ポイント3:ナビゲーションと情報設計の見直し
「技術ページを探したいのに、どこをクリックすれば良いかわからない」というサイトは、機会損失の温床です。
訪問者の目的に合わせた導線設計、具体的には取引を検討する発注担当者向けの技術・設備情報への動線、採用候補者向けの働き方・採用情報への動線を整理し直すことで、問い合わせや採用応募に直結した改善が見込めます。
ポイント4:コンテンツの現状化(設備・社員・実績)
「5年前の写真で設備紹介をしている」「最新の加工実績が掲載されていない」という状態では、現在の会社の実力が正しく伝わりません。
リニューアルは、コンテンツを現在の姿に更新する絶好の機会です。
最新設備の写真・動画、現役社員のインタビュー、直近の加工・納入事例の追加は、投資対効果の高い施策です。
特に製造業では設備の新旧が技術力の判断基準になることも多いため、コンテンツの現状化は欠かせません。
ポイント5:CTA(問い合わせ・採用エントリー)の最適化
「良い会社だと思ったのに、問い合わせ先がわからなかった」という離脱は非常にもったいない事例です。
問い合わせフォームへの動線、電話番号の視認性、採用応募ボタンの配置などをそれぞれのページに適切に設けるだけで、実際のアクション数が増加します。
CTA(Call To Action)の最適化は、リニューアル設計のなかで最も即効性のある改善ポイントのひとつです。
5. リニューアルの進め方と制作会社への依頼前に準備すること
リニューアルで失敗する多くのケースは、「制作会社に任せたら想定と違うものができた」というパターンです。
これを防ぐために、依頼前に社内で整理しておきたい項目があります。
目的を言語化する
「リニューアルしたい」という気持ちはあっても、「何のためにリニューアルするか」が曖昧なまま制作会社と話し合っても方向性が定まりません。
「新規取引先を獲得したい」「採用応募を増やしたい」「会社のブランドイメージを刷新したい」といった目的を言語化し、優先順位をつけておくことが第一歩です。
ターゲットを明確にする
誰に、何を伝えたいサイトなのかを定義します。
取引先の購買担当者が技術・品質を確認しやすいサイトなのか、求職者が会社の雰囲気をイメージしやすいサイトなのか。
ターゲット像が明確なほど、制作会社も的確な設計を提案できます。
手元にある素材を整理する
写真・動画は制作会社が撮影に対応してくれる場合がほとんどですが、事前に手元の写真素材(工場の様子、設備、社員など)を整理しておくと打ち合わせがスムーズです。
会社の沿革、従業員数、取り扱い技術の資料なども事前に準備しておきましょう。
社内の更新担当者を決める
リニューアル後に「誰が更新するか」を事前に決めておくことも重要です。
担当者が決まっていないまま公開しても、更新が止まりすぐに古くなるという悪循環に陥ります。
更新しやすいCMS(コンテンツ管理システム)を採用してもらうことと合わせて、運用体制も整えましょう。
6. リニューアル後の運用・更新継続の重要性
ホームページのリニューアルは「完成」がゴールではありません。
公開後の運用こそが、リニューアル効果を最大化するカギです。
Googleをはじめとする検索エンジンは、定期的に更新されているサイトを「活きているサイト」として評価します。
反対に、公開後まったく更新されないサイトは、時間とともに検索順位が低下していく傾向があります。
運用の観点から、特に継続すべき取り組みが3つあります。
ニュース・お知らせの定期更新
新製品の案内、展示会出展情報、採用情報の更新など、月に1〜2回程度の更新を習慣化することで、サイトに「動き」が生まれます。
更新頻度は、訪問者だけでなく検索エンジンへのシグナルにもなります。
技術コラム・製品情報の充実
自社の専門知識を活かしたコラム記事や技術情報ページは、ニッチなキーワードでの検索流入を生み出す有効な手段です。
「めっき加工 硬質クロム」「表面処理 自動車部品」といった専門的なキーワードへの対応が、BtoB製造業では特に重要です。
写真・設備情報の更新
新しい設備を導入したとき、社員が増えたとき、新しい工法への対応を開始したとき、こうしたタイミングで写真とともに情報を更新することで、会社の「今」が伝わるサイトを維持できます。
クイックリーでは制作後の更新サポートや定期的なアクセス解析レポートの提供も行っており、「作って終わり」ではなく運用面での継続的なサポート体制を整えています。
7. 製造業専門のHP制作会社を選ぶ基準
製造業のホームページ制作・リニューアルを依頼する会社を選ぶ際には、一般的なWeb制作会社とは異なる観点での選定が重要です。
以下の4点を確認することをお勧めします。
製造業への業界知識と現場理解があるか
「マシニング」「フライス加工」「めっき処理」「ダイカスト」こうした専門用語を理解せずにコンテンツを作ると、技術的な誤りや意味の薄い説明文になりがちです。
製造業の現場を知っている制作会社であれば、御社の強みを的確な言葉で表現できます。
打ち合わせで専門用語が通じるかどうかは、ひとつの判断基準になります。
目的に応じた制作実績があるか
「製造業のサイトを作ったことがある」だけでなく、「集客に成功した実績」「採用応募が増えた実績」など、目的に応じた成果事例を持っているかを確認しましょう。
実績ページに掲載されている事例の業種・制作内容・担当スタッフのコメントは、依頼前に必ず確認したいポイントです。
写真・動画撮影の体制があるか
製造業サイトの品質を大きく左右するのが、工場・設備・社員の写真です。
生駒鍍金工業様のケースでも、ドローン撮影を含むフルパッケージの撮影対応が、サイトのビジュアルクオリティを大きく引き上げました。
撮影のディレクションまで含めて対応できるかを確認しましょう。
公開後の運用サポート体制があるか
リニューアル後の継続運用が重要なのは前述の通りです。
アクセス解析レポートの提供、更新サポート、SEOやWeb広告の運用サポートまで一貫して対応できる会社であれば、制作後も安心して任せることができます。
クイックリーは、製造業に特化して10年以上実績を積んできたWeb制作会社です。
集客・採用・SEO・MEO・AIマーケティングまで一貫対応し、Google Premier Partner(上位3%のパートナー企業)としてリスティング広告運用においても高い評価を受けています。
8. リニューアル投資対効果に関するデータ
ホームページへの投資対効果を考える際に参考となる公的データを紹介します。
経済産業省の「ものづくり白書」では、中小製造業におけるデジタル化の必要性が繰り返し指摘されており、特に受発注・情報発信のデジタル対応が競争力に直結するとされています。
【出典:https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/index.html】
また、総務省「情報通信白書」においても、企業のWeb活用度と売上・採用への影響の相関が示されており、特に中小企業における情報発信の重要性が増していることが読み取れます。
【出典:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/】
製造業においても、ホームページを通じた情報発信が新規取引先との接触機会を生み出し、長期的な受注拡大や人材確保につながる事例は数多くあります。
具体的な費用対効果の数値は制作内容・規模・運用状況によって大きく異なりますが、「作りっぱなし」から「活用するホームページ」へと転換することで得られる効果は、多くの製造業企業が実感しています。
9. リニューアル判断チェックリスト
以下の項目を確認して、リニューアルの必要度を自己診断してみてください。
デザイン・表示
- スマートフォンで正しく表示されない
- デザインが5年以上変わっていない
- トップページを見ても何の会社かすぐにわからない
コンテンツ
- 最後の更新が1年以上前
- 写真が古く、現在の設備・社員と異なる
- 技術・製品情報のページが薄い
- 採用ページがない、または情報が乏しい
機能・導線
- 問い合わせフォームへの動線がわかりにくい
- 電話番号がトップページで目立たない
- 会社紹介の動画や工場映像がない
成果
- ホームページからの問い合わせがほぼない
- 採用応募がホームページ経由でない
- アクセス数を計測していない3つ以上当てはまる場合、リニューアルを具体的に検討する段階にあります。5つ以上当てはまる場合は、早急な対応が必要と言えます。
まとめ:老舗製造業の「見えない強み」をホームページで光らせる
今回ご紹介した生駒鍍金工業株式会社様の事例は、創業から半世紀以上にわたりめっき加工・表面処理の技術を磨き、取引先の7割と10年以上の継続取引を実現してきた企業が、ホームページリニューアルによって「見えにくかった強み」を正確に発信できる場を整えた好例です。
長年の信頼実績の可視化、最新設備・技術の映像による表現、採用コンテンツの充実。これらはすべて、「誰に、何を伝えるためにリニューアルするか」という目的を明確にしたうえで取り組んだ結果です。
老舗の製造業ほど、語るべきストーリーは豊かです。
しかし、そのストーリーがホームページという窓口で正確に伝わっていないとしたら、それは大きな機会損失です。
リニューアルを検討されている方も、「まだ先でいいか」と思われている方も、まずは現状の課題を一度整理してみてください。
もしリニューアルに関してご不明な点や不安があれば、製造業専門ホームページ制作のクイックリーにぜひ一度ご相談ください。
製造業専門の視点から、貴社に最適なリニューアルプランをご提案いたします。
この記事を書いた人

Tanaka
株式会社クイックリー / 製造業専門ホームページ制作 / 営業部 課長 / 兵庫県出身 / 長年の営業経験を武器に独自のノウハウをお客様に提供 / 制作,広告運用,SEO プロデュース・プランニングまで対応

