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製造業のホームページ、公開したまま放置していませんか?保守・管理を怠るリスク

2026.09.24

はじめに

「ホームページは作って終わり」と考えている製造業の経営者・Web担当者の方は、実はまだ多くいらっしゃいます。

制作会社に依頼して、デザインも整った、会社の強みもしっかり載せた。そこまでできれば十分だと感じるのは自然なことです。

しかし、ホームページは車や設備と同じように、公開した後も定期的な点検と手入れが必要な「資産」です。

放置されたホームページは、見た目には変化がなくても、内部では少しずつリスクが積み上がっていきます。
ソフトウェアの更新が止まり、外部からの攻撃を受けやすい状態になったり、検索エンジンからの評価が下がって、これまで来ていたアクセスが減っていったりするのです。

製造業の現場では、設備や機械であれば「定期点検」「メンテナンス」という発想が当たり前に根づいています。
工作機械を導入したら、定期的に部品を交換し、異音がないか確認し、故障の予兆を見逃さないよう管理する。

これは多くの製造業の方にとって、説明するまでもない常識です。
しかし、同じ発想がホームページには適用されていないケースが非常に多く見られます。

これは、ホームページの不調が設備のように「音」や「振動」として表面化しないためです。
裏側で少しずつ劣化していても、画面上は普段どおりに見えてしまう。ここに、ホームページの保守・管理が後回しにされやすい理由があります。

この記事では、Webの専門知識がない方にも分かりやすいように、なぜ今ホームページの保守・管理が重要なのか、放置するとどのようなリスクがあるのか、そして何から手をつければよいのかを、最新のトレンドを踏まえて解説します。

なぜ今、ホームページの保守・管理が重要なのか

CMS(WordPressなど)の脆弱性が年々見つかっている

多くの企業のホームページは、WordPressをはじめとするCMS(コンテンツ管理システム)で構築されています。

WordPressは世界中の多くのWebサイトで使われている非常に便利な仕組みですが、その分、悪意のある攻撃者に狙われやすいという側面もあります。

WordPress本体だけでなく、デザインを整える「テーマ」や、機能を追加する「プラグイン」にも、日々新しい脆弱性(セキュリティ上の弱点)が発見されています。

脆弱性は発見された時点ではまだ「弱点」に過ぎませんが、修正プログラムが公開されているにもかかわらず更新せずに放置すると、その弱点を狙った攻撃を受けやすくなります。

攻撃者は、特定の企業を狙い撃ちしているわけではないケースがほとんどです。
世界中のホームページを自動的に巡回するプログラムを使い、古いバージョンのまま放置されたサイトを機械的に探し出します。

「うちは小さな会社だから狙われない」という考え方は、残念ながら通用しません。
むしろ、更新が止まっている中小企業のホームページほど、狙われやすい標的になっているのが実情です。

これは決して他人事ではありません。
特に、制作会社に依頼したきり数年間ログインすらしていない、というホームページは、更新が滞っている可能性が高く、注意が必要です。

担当者が異動・退職してしまい、そもそも管理画面のログイン情報が社内で分からなくなっている、という相談も少なくありません。

最新の脆弱性情報
重要なセキュリティ情報:https://www.ipa.go.jp/security/security-alert/index.html

SSL証明書の更新と常時HTTPS化への対応

ホームページのアドレス(URL)が「https://」から始まっているかどうかも、保守・管理の観点で見逃せないポイントです。

これは「SSL(エスエスエル)」と呼ばれる仕組みによって、サイトとの通信が暗号化されていることを示しています。
SSL証明書には有効期限があり、期限が切れると、ブラウザに「保護されていない通信です」といった警告が表示されるようになります。

初めてホームページを訪れた取引先の担当者や求職者が、こうした警告を目にすれば、それだけで「この会社、大丈夫だろうか」という不安を感じてしまいます。
企業としての信頼を大きく損なう要因になりかねません。

現在では、常時HTTPS化(サイト全体を暗号化通信にすること)が標準になっており、対応していないこと自体が検索エンジンからの評価にも影響すると言われています。

SSL証明書は多くの場合、自動更新の設定にしていない限り、期限が来ると自動的には延長されません。
「誰かがやってくれているはず」という思い込みが、いちばん危険です。

表示速度・利用体験に関する評価基準の高度化

近年は、単にホームページが表示されるかどうかだけでなく、「どれだけ快適に表示されるか」という利用体験そのものが、検索エンジンからの評価対象になっています。

画像サイズが最適化されていない、不要なプログラムが読み込まれたままになっている、といった状態が積み重なると、ページの表示が遅くなります。
訪問者が読み込みを待ちきれずに離脱してしまうのです。

特にスマートフォンからのアクセスが中心の今、表示速度の遅さは機会損失に直結します。
こうした技術的な最適化も、公開後の保守・管理として継続的に見直していく必要がある領域です。

ホームページを放置すると、何が起きるのか

Webに詳しくない方にとって、「セキュリティ」や「脆弱性」と言われてもピンと来ないかもしれません。
ここでは、放置した場合に実際に起こり得ることを、具体的に整理します。

改ざんされ、気づかないうちに加害者側になる

もっとも深刻なのが、ホームページの改ざんです。
悪意のある第三者が脆弱性を突いてサイトに侵入し、勝手にページの内容を書き換えたり、ウイルスを仕込んだプログラムを埋め込んだりするケースがあります。

厄介なのは、改ざんされてもパッと見では気づきにくいという点です。
表示は普段どおりに見えていても、裏側で訪問者を別の悪質なサイトへ誘導するコードが埋め込まれている、といったことも起こります。

この場合、自社が被害者であると同時に、訪問者に被害を広げてしまう加害者側にもなってしまいます。

さらに厄介なのは、こうした改ざんに社内の誰も気づかないまま、数ヶ月にわたって放置されてしまうケースです。
改ざんに気づくきっかけの多くは、取引先や求職者からの「サイトを開いたら変な画面が出た」という指摘、あるいは検索エンジン側からの警告表示です。

自社で気づくより先に、外部からの指摘で発覚するというのは、企業としての信用管理上、望ましい状態ではありません。

情報漏洩による信用の失墜

ホームページに問い合わせフォームや会員登録機能がある場合、そこに入力された個人情報が外部に漏れてしまうリスクもあります。

製造業では、取引先の情報や見積もり依頼の内容など、外部に漏れては困る情報がフォームを通じてやり取りされることも少なくありません。

情報漏洩が発生すれば、謝罪対応や原因調査に多くの時間とコストがかかります。
長年かけて築いてきた取引先からの信用を、一瞬で失うことにもなりかねません。

取引先が上場企業やその関連会社である場合、取引先自身のセキュリティ基準に照らして、取引継続の可否が見直される可能性もあります。

ホームページの保守・管理は、もはや自社だけの問題ではなく、取引先との関係を維持するための土台の一つになっていると考えるべきです。

検索順位の低下によるアクセス減少

ホームページの更新が止まっていたり、表示速度が遅かったり、SSL対応ができていなかったりすると、検索エンジンからの評価が下がり、検索結果での順位が徐々に下がっていきます。

順位が下がれば、これまでホームページ経由で来ていた問い合わせや採用応募が、じわじわと減っていきます。
しかも、この変化は月単位・年単位でゆっくり進むため、経営者やWeb担当者自身が気づきにくいという特徴があります。

気づいたときには、すでに競合他社にアクセスを奪われている、という事態も珍しくありません。

特に製造業の場合、発注担当者は「地域名×工法×特徴」といった具体的な組み合わせで検索し、複数の候補企業を比較検討する傾向があります。

この比較検討の土台に乗れなくなること自体が、営業機会を静かに失っていることを意味します。

機会損失という見えないコスト

改ざんや情報漏洩のような分かりやすい事故が起きなくても、保守・管理を怠ることには「機会損失」という見えないコストがかかっています。

古い情報のまま放置された実績ページ、更新されない新着情報、表示が崩れたままのスマートフォン画面。
こうした状態のホームページを見た発注担当者や求職者は、その企業の「仕事に対する姿勢」まで想像してしまうものです。

ホームページ自体は無料で公開され続けていても、そこで失っている問い合わせや採用応募のチャンスは、決して小さくありません。

事故が起きて初めて「保守・管理をしておけばよかった」と気づくのではなく、事故が起きる前の段階で機会損失に気づけるかどうかが、企業としての差につながります。

よくある誤解「うちは大丈夫」という思い込み

ホームページの保守・管理について相談を受ける際、経営者・Web担当者の方からよく聞くのが、次のような言葉です。

  • 「うちのホームページは小規模だから、狙われることはないだろう」
  • 「制作会社に依頼したのだから、その後の面倒も見てくれているはずだ」
  • 「特に不具合が出ていないから、今のところ問題ないはずだ」

しかし、これらはいずれも誤解であることが少なくありません。
攻撃の多くは自動化された仕組みによって無差別に行われるため、企業の規模は関係ありません。

また、制作会社との契約内容によっては、公開後の保守・管理は契約範囲に含まれておらず、更新作業は発注側の自己管理に委ねられているケースが一般的です。

さらに、不具合が「表面化していない」ことと「問題が起きていない」ことは、必ずしもイコールではありません。

こうした思い込みに気づき、現在の契約内容や更新状況を一度確認してみることが、保守・管理を見直す最初の一歩になります。

保守・管理として、具体的に何をすればよいのか

ここまで読んで、「では何をすればよいのか」と思われた方も多いはずです。
ホームページの保守・管理として押さえておきたい項目を整理します。

  • CMS本体・テーマ・プラグインを、常に最新の状態に更新する
  • SSL証明書の有効期限を把握し、期限切れが起こらないようにする
  • 定期的にバックアップを取得し、万が一の際に復旧できる体制を整える
  • 不審なアクセスやエラーが発生していないか、アクセス状況を定期的に確認する
  • 古くなった情報(実績、料金、担当者名など)を見直し、最新の内容に更新する
  • スマートフォンでの表示崩れがないか、定期的にチェックする
  • 管理画面のログイン情報やアカウント権限を、社内で常に把握できる状態にしておく

これらは一つひとつを見れば、決して難しい作業ではありません。
しかし、日々の営業活動や現場対応に追われる中で、片手間に継続していくのは簡単なことではないのも事実です。

専門知識が必要な作業も多く、更新作業自体が原因でホームページの表示が崩れてしまう、といった事態も起こり得ます。
だからこそ、多くの企業が専門業者に保守・管理を任せるという選択をしています。

クイックリーでは、公開後のサポートとして「ホームページの保守管理あんしんプラン」を月額5,000円で用意しています。

このプランには、サーバー・ドメインの契約・管理、セキュリティ強化のためのプラグイン更新、WordPress本体やプラグインの更新までが含まれています。

サーバー・ドメインの契約から保守管理まで一括して任せられるため、「気づいたら対応が手遅れだった」という事態を防ぎやすくなります。

一方で、サーバー・ドメインの管理を自社で行っており、更新作業も自分たちでまかなえるという場合もあります。

その場合は、必要な時だけ依頼できる「フリープラン」(月額0円、都度見積もり)という選択肢もあります。

どちらのプランを選ぶにしても大切なのは、保守・管理を「誰かがやってくれているはず」という思い込みのまま放置しないことです。

経営者・Web担当者は、本業である製造・営業活動に集中しながら、ホームページという資産を安心して運用し続けられるようになります。
気になる料金・制作の流れ

クイックリーが考える「作って終わりにしない」ホームページ運用

クイックリーは2015年から製造業に特化したホームページ制作サービスを展開してきました。
プレス加工、めっき加工、精密機械、輸送用機器、歯車、化学工場など、幅広い分野で200社以上の製造業のホームページ制作に携わっています。

その中で実感してきたのは、ホームページは「公開した瞬間がゴールではなく、そこからが本当のスタート」だということです。

制作したホームページを問い合わせや採用につながる資産として機能させ続けるためには、公開後の保守・管理が欠かせません。

また、クイックリーはGoogleのリスティング広告における上位3パーセントの実績企業に贈られる「Premier Partner」の認定も受けています。
集客の入り口となる広告運用から、その受け皿となるホームページの品質維持まで、一貫して支援できる体制を整えています。

製造業の現場を理解した上でホームページを制作してきたからこそ、公開後の運用フェーズにおいても、「何を、どのくらいの頻度で確認すべきか」を、業界特有の事情に合わせて提案できると考えています。

なお、本記事で紹介した保守管理あんしんプランの月額料金は、サイトで公開している標準プランの内容です。
個別の保守・管理案件における改善実績など、案件固有の数値については、案件ごとに社内での確認が必要なため、必要に応じて別途ご案内します。

まとめ

ホームページの保守・管理は、地味で目立たない作業に見えるかもしれません。
しかし、CMSの脆弱性やSSL証明書の期限切れといった小さな見落としが、改ざんや情報漏洩、検索順位の低下という大きな損失につながることは、決して珍しくありません。

「作って終わり」ではなく「作ってからが本番」という意識を持ち、定期的な点検と更新を続けることが、ホームページを本当の意味で会社の資産にする第一歩です。

クイックリーのseizo/では、月額5,000円の「ホームページの保守管理あんしんプラン」で、脆弱性診断やプラグイン更新を含めた保守・管理をまとめて任せられます。

自社で管理できる体制が整っている場合は、都度対応の「フリープラン」から検討いただくことも可能です。

自社のホームページの保守・管理状況に少しでも不安を感じた方は、一度ご相談ください。

 

icon この記事を書いた人

Tanaka

株式会社クイックリー マーケティング部 次長。兵庫県出身。2021年9月にクイックリーへ入社し、現在は製造業専門のホームページ制作を軸に、Web広告・SEO・MEO対策まで含めたWebマーケティング全般に携わっています。歯車製造、工作機械、自動車部品など200社を超える製造業のお客様を支援してきたチームと連携しながら、現場に即した提案を心がけています。

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