前回の記事、レスポンシブ検索広告の挙動にて、訴求したい内容を広告文に反映できないことがあると書きましたが、これをコントロールするには、どうすればよいかを段階別に書いていきたいと思います。
目次
①レスポンシブ検索広告の広告文の作成時の注意点 ~同じ意味の言葉を極力使わない~
前回の記事では、「検索語句と関連性の高いアセットが見出しとして選ばれる可能性が高い」ということを書きました。同じ訴求内容で言い回しが違うだけの見出しをABテストとして入稿してしまった場合は、それらの見出しが両方表示される広告が作成されるリスクがあります。
上記に従って、広告を作成すると「広告の有効性」が低くなってしまうという声が上がってきそうです。しかし、広告の有効性は、「見出しの数を多数登録している」「広告グループに設定しているキーワードを含む見出しを作成している」というようなGoogleの指標に従って計算されているに過ぎない数値です。同じことを何回も言っている見出しを表示させるよりも広告の有効性が低いままにしている方がマシです。
同じ意味の言葉を使わない代わりに、
①設定キーワードを含む見出し
②様々な観点からの訴求点を含む見出し
の2種類に分けて見出しを考えましょう。
軽自動車販売の広告文を例にします。設定キーワードが
- 軽自動車 購入
- 軽自動車 安い
- 軽自動車 ローン
- お得な購入方法
- 軽自動車がディーラーより安い
- 〇%低金利ローン
ポイントはすべてのキーワードに共通する「軽自動車」をできるだけ少なく設定することです。このように見出しを設定することで、「登録キーワードと関連の高いアセットが選ばれやすい」という挙動のせいで表示されていた
- 軽自動車のお得な購入方法-軽自動車がディーラーより安い-【軽自動車】
- 〇%低金利ローン
といった、「軽自動車」ばっかり言っている広告文が出にくくなります。
②様々な観点からの訴求点を含む見出しの様々な観点とは、例えば
- 価格
- 利便性
- 独自性
- 限定性
これらも言い回しを変えただけの見出しは控えましょう。
同じく軽自動車販売の広告の例だと、
- 新車を月々〇円~で購入可能
- 最短〇日納車
- 全国産メーカー全車種から選べる
- 新年お年玉キャンペーン実施中
といった具合です。
②レスポンシブ検索広告の配信中にすべきこと
レスポンシブ検索広告の見出しの表示組み合わせは最大15×15×14=3,150通りあります。
(見出し1の選択肢=「15通り」)×(見出し2の選択肢=見出し1で使われた見出しを除く「14通り」+見出し1しか表示されない場合「1通り」)×(見出し3の選択肢=見出し1.2で使われた見出しを除く「13通り」+見出し2までしか表示されない場合「1通り」)
広告文作成時にどれだけ気を付けて作成しても、3,150通りすべて変な広告文が無いチェックするのは現実的ではありません。
そこで、Google広告の管理画面で
実際に表示された「レスポンシブ検索広告の組み合わせ」を定期的にチェックしましょう。
(私は月一程度見ています)
(Yahoo!広告には2022/11/16現在のところ「レスポンシブ検索広告の組み合わせ」を確認する手段はありません!)
良く掲載されているパターンの中で、意図しない組み合わせが無いか確認し、アセットを変更するか、下記③を実施してみてください。
③レスポンシブ検索広告の「アセットを変更する」以外の対処法
「このアセットはあまり見出し1ばっかりに表示されたくない」
「表示回数が全アセットで1位はちょっと表示されすぎ」
といった際には、アセットの固定機能を使って「見出し3」に固定するという方法もあります。
(「見出し3」自体が表示されづらいので)
まとめ
レスポンシブ検索広告は挙動に少々クセがありますが、クセを掴めば、扱う方法も分かってきますので、この記事を元に、各アカウントに合った運用方法を見つけていってみてください。もし、自身のアカウントの広告文に不安がある、という場合は、下記よりご相談下さい。
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次回は、Goolgeのレスポンシブ検索広告でアセット別の表示回数、クリック回数などのパフォーマンスを確認する方法を記事にしたいと思います。