2026年1月27日、心斎橋CLAPPERにて、弊社が企画・主催する初のライブイベント「Blue Paddling(ブルーパドリング)」を開催いたしました。
日頃、企業のブランディングやデジタルマーケティング支援に従事する広告会社がなぜライブイベントを企画したのか?
単なる「イベント運営」に留まらない、私たちがこのプロジェクトに込めた深い「想い」と、実施した多角的な施策、そして得られたデータと知見について、詳細にレポートします。
音楽業界、特にインディーズバンドやライブアイドルのシーンにおいて、いかにして「アーティストの魅力を広め、新たなファン層と接続するか」という課題に取り組んだ内容です。

もくじ
1. 初のライブイベント「Blue Paddling」始動の背景と目的
1-1.プロジェクト始動の背景
近年、音楽ライブ市場は回復傾向にあり、多くのアーティストがステージに戻ってきています。
しかし、その一方で、特にインディーズや地下アイドル・ライブアイドルと呼ばれる、演者とお客さんの距離が近い規模の活動においては、「新規ファンの獲得」と「認知の拡大」が依然として大きな壁となっています。
私たちは、広告会社として、多くの企業の「魅力」を言語化し、最適な手法で届けるお手伝いをしてきました。
その私たちが、音楽シーン、特にこれからの可能性を秘めたアーティストたちに対して、何ができるか。
その答えが、この「Blue Paddling」というプロジェクトです。
このプロジェクトは、社内の新規事業として「SNS運用や広告運用の知見を自社でさらに強化しよう」という対話から動き出しました。
まずは自分たちでメディアを立ち上げて動かすべく、立ち上げメンバーの趣味である「音楽」をテーマに選び、プロモーションの力でアーティストの魅力を広めるInstagramの運営をスタートしました。
発信活動を続ける中で、「ゆくゆくはアーティストの皆様からプロモーションを任せていただける存在になりたい」という目標が明確になりました。
そのためには、まず現場での深い関係性を築くことが不可欠であると考え、自らステージを企画し、アーティストと共に熱狂を創り出すライブイベントの開催を決意しました。
1-2.プロジェクトの目的
私たちがこのプロジェクトを通じて叶えたかった最大の目的は、”出演アーティストの持つ真の魅力を、その背景にある「ストーリー」ごと広く発信すること”です。
単なるパフォーマンスの提示に留まらず、アーティスト一人ひとりが抱く「なぜステージに立つのか」という想いや夢を可視化し、新たなファン層へ届けること。
その積み重ねこそが、ライブシーン全体の活性化と持続的な成長に寄与する最善の道であると考えています。
見る側にとって、アーティストの魅力は単にパフォーマンスや楽曲の好みだけではありません。
特に、私たちが焦点を当てたライブアイドルやインディーズバンドにおいては、「なぜ彼らがステージに立つのか」「どんな夢を描いているのか」という「想い」や「ストーリー」を知ることで、視点が変わります。
「なんとなく良い曲だから聞く」から、「彼らの夢を応援したいからライブに行く」へ。
この「応援したい」という気持ちこそが、ファンとアーティストの強力な絆であり、ファン自身が日々を頑張る原動力にもなる。
この関係性こそが、音楽シーンの核であると私たちは考えました。
私たちは、広告とプロモーションの力で、この「ストーリー」を、まだ彼らを知らない、または深く知らない層へ届けることを目指しました。
また、第一回となる今回は、バンドとアイドルという、普段はあまり交わることのない異なるジャンルのアーティストに、同じステージに立ってもらいました。
単一のジャンルでは起こり得なかった新しい出会いを生み出すことで、アーティストにとっては新たなファン層への波及、ファンにとっては新しい音楽との出会い、そしてライブシーン全体にとっては新たな成長の可能性へと繋げていきたいと考えています。
2. 「Blue Paddling」のコンセプトとイベント概要「夢という大海原へ、ともに漕ぎ出すライブ」
当イベントのコンセプトは、非常にシンプルでありながら、私たちの想いを象徴しています。
「夢という大海原へ、ともに漕ぎ出すライブ」
「Blue Paddling」は、ジャンルの垣根を越えて、音楽を愛するすべての人が集うライブイベントです。
ステージに立つすべてのアーティストには、叶えたい夢や成し遂げたい目標があります。
当イベントでは、単にパフォーマンスや楽曲を楽しむだけでなく、その奥にある「何のためにステージに立つのか」という想いやストーリーに触れてもらうことを大切にしています。夢に向かって全力で汗を流す姿を知り、応援すること。
彼らと同じ空間でその熱を共有することは、いつしか、ステージを見上げるあなた自身が自分の夢や目標に挑戦する「勇気」や、明日を頑張るための「原動力」に変わっていくはずです。私たちは、ここがそんな希望に満ちた場になることを目指しています。アーティストとあなたが、音楽というオールを手に、共に未来へ漕ぎ出す。さあ、あなたも、この青い波に乗り込みませんか?
2-1. イベント名の説明
「Blue Paddling」という名前は、このコンセプトから生まれました。
「Blue(青)」は、夢や希望、そして可能性に満ちた大海原を象徴しています。
そして「Paddling(パドリング)」は、新しい波を捉え、前進するために自らの手で漕ぎ出す動作のこと。
アーティスト、ファン、そして私たちが、音楽というオールを手に、共に未来へ向かって漕ぎ出す。この「一体感」と「前進」のメッセージを込めています。
2-2. イベント詳細
以下に、当日のイベントの詳細を記載します。

| 項目 | 内容 |
| イベント名 | Blue Paddling(ブルーパドリング) |
| 開催日 | 2026年1月27日(火)開場 18:30/開演 18:45 |
| 会場 | 心斎橋CLAPPER(大阪府大阪市) |
| チケット | 予約 2,400円/当日 2,900円 各+1D 600円(当日払い) |
| 出演者 | SevenSeeds、THE S.O.S、Disconnect Cendrillon、鳴ル神、lonlium(全5組) |
ジャンルを問わず、それぞれの「ストーリー」を持つ実力派アーティスト5組にご出演いただきました。
3. 広告会社が仕掛ける多角的な施策
私たちがこのイベントで行ったのは、会場の手配やアーティストのブッキングだけではありません。
広告会社としての強みを活かし、出演アーティストの魅力を「拡張」し、広めるための多角的な施策を実施しました。
3-1. 特設サイト開設と、出演者ごとの深い紹介
イベント情報の発信拠点として、各アーティストの「想い」や「背景」を深く掘り下げた特設サイトを開設しました。
最大のこだわりは、アーティストごとの「コンセプト」や「今後の夢・目標」を言語化して掲載した点です。
目に見えない想いに光を当てることで、初めて彼らを知る人が深く興味を持つ「きっかけ」を創出することに注力しました。
また、アーティスト写真や楽曲を視聴できるYouTube、公式SNS等のリンク情報を一箇所に集約。その場ですぐに深く知り、継続して応援できる導線を設計しています。
3-2. ライブ当日の撮影・編集とSNS展開
ライブ当日は、プロ仕様のカメラで写真・動画を撮影。単に記録するだけでなく、アーティストの最高のパフォーマンス、観客の熱気、そして舞台裏の「ストーリー」を切り取りました。
撮影した素材は、イベント公式SNS(X、Instagram、TikTok)へ掲載。
当日の盛り上がりを、来場者だけでなく、来場できなかったファンや、まだ彼らを知らない層へも共有し、認知の波及を狙いました。
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3-3. SNSアカウントを用いた、継続的なイベント告知とアーティスト紹介動画
イベント情報解禁から当日まで、公式SNSアカウントを用いて継続的な告知を実施しました。
単なる日付の告知ではなく、出演アーティストの魅力を紹介する短い動画を作成し、投稿を行いました。
アーティストのファンだけでなく、そのジャンルに興味がある層、そして広告を通じて接点を持った層へ、彼らの魅力をアピールし続けました。
《公式SNS》Instagram、X、TikTok、YouTube
3-4. Instagram広告による、ターゲットを絞った認知拡大
最も注力した施策の一つが、Instagramでの広告配信です。広告会社としてのノウハウを活かし、ターゲット層(音楽ファン、インディーズ・アイドルのファン、大阪・近畿圏の層)を細かく設定。
動画広告を通して、イベントや出演者の認知拡大を図りました。
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4. Instagram広告による認知拡大への挑戦とデータ分析
私たちは、Instagram広告を2週間にわたり配信し、異なるパフォーマンス目標を設定することで、その効果を検証しました。
4-1. 広告結果の詳細
広告全体の配信期間は、12月1日(火)〜12月14日(月)の2週間。2種類のパフォーマンス目標を設定しました。
| 配信期間 | パフォーマンス目標 | 消化金額 | インプレッション (IMP) | リーチ数 | サイト遷移数 (LPV) | LPV単価 | 動画25%再生数 (IMP比) |
| 12/1〜12/7 | インプレッション数最大化(認知) | ¥15,132 | 72,408 | 47,262 | 24 | ¥631 | 417回 (0.59%) |
| 12/8〜12/14 | ランディングページ数最大化(サイト遷移) | ¥14,863 | 20,880 | 15,757 | 748 | ¥20 | 1,516回 (7.26%) |
| 全体(2週間) | — | ¥29,995 | 93,288 | 61,718 | 772 | ¥39 | 1,933回 (2.07%) |
4-2. 広告結果の分析
データを分析すると、興味深い結果が得られました。
IMP最大化(認知) の週(12/1〜12/7)では、広く「見せる」ことに特化した結果、4.7万人以上のリーチを記録しましたが、
特設サイトへの遷移(LPV)や動画視聴維持率(25%再生率 0.59%)は低迷しました。これは、潜在層へ幅広く認知を広げることには成功したものの、深い興味や具体的な「行動」を促すまでには至らなかったと言えます。
LPV最大化(遷移) の週(12/8〜12/14)では、リーチ数こそ減少したものの、サイト遷移(LPV)が劇的に増加。
LPV単価は前週の1/30以下(20円)まで改善しました。さらに特筆すべきは、動画の25%再生率が7.26%と、前週の12倍以上に跳ね上がった点です。これは「行動」を促す設定が、結果としてアーティストのパフォーマンスをしっかり視聴する「質の高いユーザー層」を的確に捉えたことを示しています。
全体の結果 としては、チケット購入に直接繋がったという明確な結果は得られませんでした(これは次回の課題です)。しかし、6万人以上のターゲット層へリーチし、700回以上のサイト閲覧を促すことができたことは、アーティストの「認知拡大」には多少寄与したと言えます。
音楽広告において、単に「見せる」だけではなく、いかにして「行動(サイト遷移、チケット予約)」へ繋げるか。ターゲット、クリエイティブ、そして配信設定の最適化が、成果を左右することを再確認しました。
5. イベント当日と結果、そして今後の展望。音楽シーンの未来へ向かって
5-1. 当日の来場者数と、熱気溢れるライブ
2026年1月27日、心斎橋CLAPPERにて開催した「Blue Paddling」。当日は 67名 の方にご来場いただきました。
この数字は、私たちが目指していた目標には届きませんでしたが、会場はアーティストと観客の熱気に満ち溢れ、ジャンルの垣根を越えて交わり化学反応を起こすような空間となりました。
出演アーティストからも、「新しいファンと出会うことができた」「普段対バンしないアーティストとの対バンは刺激になった」という声をいただき、新たな可能性を感じています。

5-2. 今後の展望
今回の「Blue Paddling」は、私たちにとって大きな一歩でした。広告会社として、音楽という「魅力」を言語化し、拡張し、届ける。
その過程で得られたデータ、知見、そしてアーティストとの絆は、私たちの音楽事業の未来へ向かう大きな資産です。
今回の経験を活かし、第2回、第3回と、さらに多くのアーティストの「魅力」を広め、新たなファン層と接続する場を提供し続けます。
また、音楽業界、特にインディーズやライブアイドルのシーンにおける課題解決に対する、新たな広告・プロモーションの手法を模索し続けます。
6. 音楽イベント・アーティストプロモーションに関するご相談をお待ちしております
私たちは、企業のブランディングやデジタルマーケティング、広告運用を支援する広告会社です。
株式会社クイックリー(大阪市淀川区)は、デジタルマーケティングを軸に企業の課題を解決する広告会社です。
今回の「Blue Paddling」で実践した以下の施策は、弊社のコアサービスそのものです。
・WEB・SNS広告運用:Instagram等のSNS広告による、効率的な新規ファン獲得
・WEB制作:想いを可視化し、ファン化を促進する特設サイト制作
・SNS運用・クリエイティブ:戦略的なSNS運用と、使用する写真・動画の撮影・編集
弊社の最大の強みは、WEBサイト制作やバナー・動画のクリエイティブ制作、広告・SNS運用、さらには写真・動画撮影までを自社内で一気通貫で行える点です。
すべての工程をワンストップで完結させるため、メッセージに一貫性を持たせつつ、スピーディーかつ効果的なプロモーションを実現します。
今回の「Blue Paddling」のような自社企画ライブイベントだけでなく、音楽関連の広告配信、アーティストのプロモーション、特設サイト制作、SNS運用、撮影・編集など、多角的な支援を提供しています。
音楽関連で、広告やプロモーションの相談をしたい。アーティストの魅力を広め、新たなファンを獲得したい。そんな課題をお持ちの方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
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