リスティング広告では広告配信の結果を表すための様々な指標があり、
普通に生活する中ではなじみのない多くの言葉が用語となっています。
そこで今回は、これらの用語の指し示す意味や略語について解説していきたいと思います。
リスティング広告の指標は、
①掲載結果を示すもの
②掲載結果から計算で割り出されるもの
に分けることができます。
特に、②について「数字は苦手!」という方にも分かりやすいよう、
計算について解説も付けています。
リスティング広告の指標「掲載結果を示すもの」
リスティング広告の指標「掲載結果から計算で割り出されるもの」
計算式の関係
まとめ
1.リスティング広告の指標「掲載結果を示すもの」
基本的に英語の和訳が指し示す内容そのものとなっているので、
「広告がクリックされると、広告費が発生する」などのリスティング広告の基本的な仕様を理解できていれば
すぐに覚えられる内容だと思います。
2.リスティング広告の指標「掲載結果から計算で割り出されるもの」
計算式を理解するために用語の英語表記が助けになりますので
表に加えさせていただきました。
まず、クリック単価、コンバージョン単価の二つの指標についてです。
この二つの英語表記の共通点は「~につき」を意味する
“Per”が入っていることです。
“Per”の入っている指標の計算式を覚えるのは簡単で、”Per”を”÷”にするだけです!
つまり、
「Cost Per Click(クリック単価)」 =Cost ÷ Click
「Cost Per Action(コンバージョン単価)」 =Cost ÷ Action(Conversion)
続いて、クリック率、コンバージョン率についてですが、
この二つの英語表記の共通点は「率」を意味する
“Rate”が入っていることです。
“Rate”が入っている指標は、ユーザーの動きと逆の向きに割り算をすることで算出が可能です。
(無理矢理なこじつけですが、”Rate”の”R”は「逆」を表す”Reverse(リバース)”の”R”と覚えましょう)
ユーザーがコンバージョンに至るまでの流れは
①広告が表示され
②広告をクリックし
③問い合わせなどのコンバージョン
ですが、
コンバージョン率=③コンバージョン数÷②クリック数
クリック率=②クリック数÷①表示回数
と、ユーザーの行動の逆の順に割り算をすることで、計算できます。
3.計算式の関係
この項は下記の図の関係が分かる方は読み飛ばしていただいて結構です。
例えば、Cost、Click、CPCの3つの指標において
Cost÷Click=CPCが成り立つとき
Cost÷CPC=Click
Click×CPC=Cost
の二つの関係も成り立ちます。
小学校の割合や速さの問題で出てくる円になぞらえると下記のような関係です。
計算問題も用意してみました。
①②③④に入る値を計算してみましょう。
①は小数点第三位を四捨五入して、小数点第二位まで、②③④は小数点第一位を四捨五入して、整数で算出してください。
<<答え>>
①”R”の入っているクリック率を計算するので、ユーザーの動きの逆で、 クリック数 ÷ 表示回数 ×100 =9.79%
②”Per”の入っているCPCの計算なので、 費用 ÷ クリック数 = ¥107
③2通り計算の仕方があります。
1.”Per”の入っているCPAの計算ととらえ、 費用 ÷ コンバージョン単価 = 2
2.”R”の入っているCVRの計算ととらえ、 クリック数 × コンバージョン率 = 2
④”R”の入っているCTRの計算ととらえ、 クリック数 ÷ クリック率 = 6,465回
いかがでしょうか?
「上記解説のみでは分からない」という方は、一問ずつ3つの指標の関係を円に書き起こしてみるとわかりやすくなると思います。
4.まとめ
リスティング広告の運用者だけでなく、
広告代理店からレポートを受け取る広告担当者の方も
リスティング広告には、掲載結果を示す多くの指標やその略称、
また、指標同士の関係も把握しておくべきです。
本稿が指標の理解の一助になりましたら幸いです。