リスティング広告では、コンバージョン計測を行い、どのようなターゲティングからのコンバージョンが多いのかを分析、最適化していくことが重要です。
多くの場合は、「メールフォームを入力しての問い合わせ」や、「オンラインショップ上での商品の購入」をコンバージョンとして計測することとなります。
これらに加えて、「電話でのお問い合わせ」等、インターネット(オンライン)上以外で発生するコンバージョンについても計測することで、広告の分析、最適化のためのデータが多くなります。
そこで、この記事では、このようなコンバージョン(オフラインコンバージョン)のアップロード方法について解説してまいります。
目次
1.オフラインコンバージョンとは
アップロード方法をご紹介する前に、オフラインコンバージョンについてのおさらいです。
オフラインコンバージョンとは、上記の例にもある通り、ユーザーのインターネット上以外の行動をコンバージョンとして計測することです。
「電話でのお問い合わせ」の他の例ですが、メールフォームからの問い合わせ後、直接会って商談をし「成約」といったオフラインコンバージョンを計測することもあります。
2.オフラインコンバージョンのアップロード方法
それでは、アップロード方法をみていきましょう。
Google広告・Yahoo!広告・Microsoft広告についてみていきます。
流れはほとんど同じですが、方法や画面が微妙に異なるので、それぞれの媒体に分けて見ていきます。
①広告管理画面上でコンバージョンを作成する
オフラインコンバージョンをアップロードするためには、まず、広告管理画面にてコンバージョンを作成する必要があります。
Google広告
管理画面より[ツールと設定]>[コンバージョン]>[+新しいコンバージョンアクション]>[インポート]>[APIまたはアップロードを使用して手動でインポートする]>[クリック経由のコンバージョンをトラッキング]>[続行]と進みます。
通常のコンバージョンを作成する場合のように、コンバージョン値など、画面に表示される項目をカスタマイズして、作成してください。
Yahoo!広告
※Yahoo!ディスプレイ広告には、オフラインコンバージョンをアップロードする機能が無いため、検索広告に関してのみの手順となります。
[ツール]>[コンバージョン測定]>[コンバージョン設定を作成]と進みます。
[コンバージョン種別]で[インポート]を選択し、他の[計測方法]等の項目は通常のコンバージョンを作成する際のように、カスタマイズして作成してください。
Microsoft広告
[ツール]>[コンバージョン目標]>[オフライン]>[次へ]と進みます。
通常のコンバージョンを作成する場合のように、コンバージョン値などの画面に表示される項目をカスタマイズして、作成してください。
②アップロード用のファイルを作成する
コンバージョンの作成が終わったら、コンバージョンのデータをまとめた、アップロード用のファイルを作成します。
Google広告
管理画面より[ツールと設定]>[アップロード]>[+]>[テンプレートをご覧ください]>[クリックによるコンバージョン]を順にクリックしていくと、アップロード用のテンプレートファイルをダウンロードできます。
まず、Parameters:TimeZone=;の箇所にタイムゾーンを入力します。
日本時間を使用する場合はParameters:TimeZone=+0900と入力してください。
次に、下記の項目の列にそれぞれの情報を入力します。
・Conversion Name …アップロードしたいオフラインコンバージョン名を入力します。一字一句間違えず入力する必要があるので、広告管理画面からコピペでの作業を推奨いたします。
・Conversion Time …コンバージョンの発生した日時を入力します。2023-07-01 13:00:00のように入力します。
・Conversion Value …コンバージョン値を設定したい場合は数値を入力します。設定しない場合は、0を入力します。
・Conversion Currency …コンバージョン値で使用する通貨を入力します。日本円で設定する場合は、JPYを入力します。
Yahoo!広告
管理画面より[ツール]>[コンバージョン測定]>[インポート]>[+アップロード]>[新規用テンプレートのダウンロード]を順にクリックしていくと、アップロード用のテンプレートファイルをダウンロードできます。
次に、下記の項目の列にそれぞれの情報を入力します。
・コンバージョン名 …アップロードしたいオフラインコンバージョン名を入力します。一字一句間違えず入力する必要があるので、広告管理画面からコピペでの作業を推奨いたします。
・コンバージョン発生日時 …コンバージョンの発生した日時を入力します。20230701 130000のように入力します。
・1コンバージョンあたりの価値 …コンバージョンの価値を設定したい場合は数値を入力します。設定しない場合は、0を入力します。
・通貨コード …コンバージョンの価値で使用する通貨を入力します。日本円で設定する場合は、JPYを入力します。
Microsoft広告
管理画面より[ツール]>[オフラインコンバージョン]と進むと、「ファイル内の変換を追加または更新」という欄があります。この欄に「新しい変換を行うには、 Excel ファイル または CSV ファイル のテンプレートをダウンロードします。」と記載されているので、ExcelまたはCSVファイルのリンクからテンプレートをダウンロードします。
下記の各項目の列にそれぞれの情報を入力します。
・Conversion Name …アップロードしたいオフラインコンバージョン名を入力します。一字一句間違えず入力する必要があるので、広告管理画面からコピペでの作業を推奨いたします。
・Conversion Time …コンバージョンの発生した日時を入力します。2023-07-01 13:00:00 OsakaSapporoTokyoのように入力します。
・Conversion Value …コンバージョン値を設定したい場合は数値を入力します。設定しない場合は、0を入力します。
・Conversion Currency …コンバージョン値で使用する通貨を入力します。日本円で設定する場合は、JPYを入力します。
③アップロードする
②で作成したファイルを管理画面にアップロードすることで、オフラインコンバージョンのアップロード作業は終了です。
ファイルにエラーがある場合は、エラー内容の記載されたファイルをダウンロードすることができますので、エラー内容の確認→エラーを解消してファイルを保存→再度アップロードと対応するようにしましょう。
Google広告
テンプレートをダウンロードした画面から、[ソースを選択]>[ファイルをアップロード]と進み、作成したファイルを選択し、アップロードしてください。
Yahoo!広告
テンプレートをダウンロードした画面から、[ファイルを選択]から作成したファイルを選択、[アップロード種別]で[新規追加]を選択し、[実行]をクリックしてアップロードしてください。
Microsoft広告
テンプレートをダウンロードした画面から、[+アップロード]>[参照]とクリックし、作成したファイルを選択して、アップロードしてください。
3.まとめ
オフラインコンバージョンのアップロード方法について、ご紹介いたしました。
CRMで取得した情報を各媒体にアップロードするための書式に変換する数式を組んだExcel・Googleスプレッドシートなどを準備すると、スムーズにアップロードすることも可能ですし、
Google広告では、スプレッドシート上のオフラインコンバージョンのデータを定期的に自動でアップロードするような設定もできますので、この記事のアップロード方法をベースに、運用しやすい体制を構築してみてください。
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