「LINE友だち追加広告」をご存知でしょうか?
LINE広告のキャンペーンの目的を選択する際に「友だち追加」を選択すると配信可能な広告のことです。
特徴としては、「LINEの友だち追加」が発生したときにのみ課金されるいわゆる「成果報酬課金」のため、他のWEB広告でよくある「クリック課金」よりも、費用対効果が合わせやすい、ということが挙げられます。
WEB上でのコンバージョンが「LINE友だち追加」の場合は、他のWEB広告よりも費用対効果の面で貢献してくれそうなイメージですが、まだ挑戦したことのない方のために、実際に配信を行った所感をお届けします。
目次
1.ケースA
広告配信の目的:友だち追加することで、求人を紹介
入札単価の設定方法:友だち追加の最大化を目的に自動で設定(媒体推奨)
入札戦略:イベント単価の上限を設定
イベント単価の上限:500~600円(許容単価内で変動させながら検証)
配信開始から17日で機械学習が終了し、お預かりした広告予算を全て使用して、友だち追加を獲得しました。
機械学習期間は、1日平均4件程度の友だち追加
機械学習終了後は、1日平均22件程度の友だち追加となっています。
特に機械学習期間中は平均4件といいつつも毎日友だち追加があるのではなく、追加されない日の方が多く、特定の日に友だち追加が固まるといった動きになっていました。
2.ケースB
広告配信の目的:友だち追加することで、求人を紹介
入札単価の設定方法:友だち追加の最大化を目的に自動で設定(媒体推奨)
入札戦略:イベント単価の上限を設定
イベント単価の上限:200~700円(許容単価内で変動させながら検証)
ケースAとほとんど同じですが、予算、配信地域、最初のイベント単価の上限いずれもケースAよりも小規模での広告配信です。
配信開始から53日で機械学習が終了し、お預かりした広告予算を全て使用して、友だち追加を獲得しました。
機械学習期間は、1日平均2件程度の友だち追加
機械学習終了後は、1日平均35件程度の友だち追加となっています。
こちらもケースAと同じく、機械学習期間中は、毎日友だち追加があるのではなく、特定の日に友だち追加が固まっていました。
ケースA、Bの比較により、配信規模が大きいほど、機械学習が進みやすいことが伺えます。
具体的には、オーディエンスサイズを大きく、イベント単価の上限を高く、設定することで、友だち追加が発生する機会が多くなり、機械学習が進むものと思われます。
3.ケースC
広告配信の目的:友だち追加することで、ローン審査に関する相談を受付
入札単価の設定方法:友だち追加の最大化を目的に自動で設定(媒体推奨)
入札戦略:イベント単価の上限を設定
イベント単価の上限:150~250円(許容単価内で変動させながら検証)
他のケースと比較して、イベント単価の上限が低めで、執筆現段階で、配信2か月目にして友だち追加数が16件となっており、学習期間が終了していません。
広告表示回数に対する友だち追加数の割合は、0.01%となっています。
配信開始直後に数件、友だち追加が発生しましたが、その後伸び悩んだため友だち追加率が改善されないか、広告文の変更を何度か試みました。
しかし、広告文の変更を行った当日及び翌日は、友だち追加が発生しますが、その後は、再び伸び悩むといった状況が繰り返されています。
4.広告文のコツ
LINEをはじめとするSNS広告では設定する画像や動画がパフォーマンスを左右させますが、LINE友だち追加広告に関しては、画像と共に設定する広告文にひと工夫することも重要そうです。
そのひと工夫とは、「友だち追加することでどのようなサービスが受けられるか」を広告文のどこかに提示することです。(もちろん画像内に掲出してもよいと思います。)
ケースAからケースCまで広告文に変化をつけてABテストしてみたところいずれも、広告文にひと工夫した方が優位となりました。
ケースAの広告表示→友だち追加率比較
ひと工夫あり:0.013%
ひと工夫なし:0.009%
ケースBの広告表示→友だち追加率比較
ひと工夫あり:0.0077%
ひと工夫なし:0.0020%
ケースCの広告表示→友だち追加率比較
ひと工夫あり:0.0197%
ひと工夫なし:0.0101%
5.まとめ
LINE友だち追加広告の配信所感をお送りしましたが、いかがだったでしょうか?
この3つのケースから
・機械学習が終わるまでは、友だち追加が安定しない
・オーディエンスサイズ、イベント単価の上限を高く設定すると機械学習が進みやすい
・「友だち追加することでどのようなサービスが受けられるか」を広告で提示した方が友だち追加されやすい
といった特徴が見受けられました。
LINE友だち追加広告を始めたい方の参考になれば幸いです。
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